特番ぴりか物語ぴりか物語

花が咲く直前に定植となります〜北海道今金町ミニトマト生育リポート②〜

2013/05/16

 

桜前線が北海道に上陸したということで、もしかしたら今金町で今年初のお花見ができるかなと楽しみにしておりました。ところが、59日の今金町は桜の開花はまだ先のようでした。春よ来い♪早く来い♪春の訪れが遠く感じる今回の取材となりました。

しかし、ここ今金町のビニールハウスの中は、少し汗ばんでしまうぐらいのポカポカした陽気に包まれておりました。前回の取材から2週間しかたっていないのに、ミニトマトがグングンと育っています。成長の度合いがこんなにも早いなんて本当にビックリです。

ビニールハウスの土の部分は、銀色のマルチシートが敷き詰められています。なぜかというと、土の上にシートを被せて温度管理をしている、とのとでした。しかも、このマルチシートは色によって効果が異なるようで、様々な農家さんが自分の土壌に合う色を選択して使っているそうです。ちなみに、こちらの藤倉さんでは表が銀色で裏が黒のマルチシートを使用していました。

 

黒いポッドに入っていたミニトマトの苗が、定植されて背丈で30cmぐらいにまで成長しています。定植とは最終的に育て上げる畑、植えなおす作業のことをいいます。家族総出で5,200株ぐらいを一株ずつ敏速に手作業で行うそうです。ビニールハウスの中は100坪ぐらいあるので、大変な農作業だと感じました。ポッド苗から定植をするタイミングというのも難しく、ミニトマトの収量に大きく影響するそうです。そのノウハウは、ミニトマトの花が一輪咲くか、咲かないかのタイミングがベストだということでした。

天候に左右されることが少ない「ハウスもの」といわれるミニトマトですが、今回のリポートで今金ミニトマト職人さんの“食卓に安心安全で美味しいミニトマトを届けたいという想い”と“経験に裏付けされた高度な知識”の融合を垣間見たような気がしました。

 

 

追記

実は、隣のビニールハウスにて今回の定植作業の前段階である幼苗を黒いポッドに移す作業である「鉢上げ」を手伝ってきました。私も手伝わせていただくことになり張り切って行いましたが、その姿は「鉢上げ」ごっこ!?をしている子供のようではなかったかと思われます(笑)

 

上の写真の左上にある幼苗の束をひとつずつフォークで取り出し黒いポッドに移し替えます。けっこうな前傾姿勢で根気のいる作業なので、軟弱な私は軽く頭がボッーとしてしまいました(笑)

ちなみに上の写真の人物は私ではなく、今でいうところの農ガールさんです。あしからず・・・。

 

  

忙しいところを邪魔しただけになってしまい、本当に申し訳ございませんでしたm(__)m 今金町の大地の職人さんである女性の方々の温かい人柄に触れ、北海道の大らかさを感じることが出来ました。おかげで「鉢上げ」作業という貴重な体験が出来たことを心から感謝申し上げます。

 

 

「特番ぴりか物語」に戻る