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大豆ゆめのつる

今金町発!期待の新品種!! 大豆「ゆめのつる」リポート 2012年10月第6号

2012/10/30

 黄金色の「ゆめのつる」の畑を見て、手ごたえを感じました!!

本格的に寒くなってきた今日この頃ですが、いかがお過ごしですか?北海道産の新米や秋の野菜を美味しくいただいてる頃ではないかと思いますが、スポーツの秋でもありますので食べ過ぎに注意しながら、適度な運動を心がけて下さいね!!

それでは、大豆新品種「ゆめのつる」の第6回目のリポートでございます。

 今回のリポートは、行ってみてビックリでした!?1ヵ月半前のリポートとは、まるで違う景色が目の前に飛び込んできました。あたり一面が黄金色に染まっており、季節の変わり目は、こうも早いものかと今更ながら実感しました。大豆新品種「ゆめのつる」が、収穫を待ちわびてるようにも見えますね。

さて、肝心な大豆の生り具合は、どうでしょうか?畑の中に入ってみると…。

ざっくりと大豆が着いていますねぇ〜。着莢(ちゃっきょう)数が多いのが、「ゆめのつる」の特徴だと以前のレポートでもご紹介したと思いますが、がっつりと莢(さや)がついているのを見ると、いやがおうにも収穫の期待が高まります。そらに、莢の中から大豆を取り出してみました。すると、歩留まりの高そうな気がする、とても綺麗な粒をした大豆が中から出てきました。

「うぉ〜、大豆だよぉ〜〜」

当たり前のことなんですけど、声に出ちゃいました()

これが正真正銘、大豆新品種「ゆめのつる」の今金町における試験栽培の第一号でございます!!

 

 北海道今金町の気候風土を生かした、暖地向きの極粒黄大豆である「ゆめのつる」を育成し、「売れる大豆づくり」に活用できるよう試験栽培をしています。今回のリポートで、確かな手ごたえを感じました。農産物創りは、「ものが出来てみないとわからない」という側面もありますが、どうやら次回の収穫がかなり楽しみになってきました。

 次回は、いよいよ収穫です!!皆様に「ゆめのつる」の豊作リポートをお届けできるかと思います。ご期待下さい!! 

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今金町発!期待の新品種!! 大豆「ゆめのつる」リポート 2012年9月第5号

2012/09/27

 豊穣の秋、実りの秋である北海道で一番美味しい季節がやってまいりました。この時期は、食欲の秋を満たす新物のご馳走をたっぷりと楽しみたいところですね。

 それでは、大豆新品種「ゆめのつる」の第5回目のリポートでございます。

 
9月12日(水)に今金町へ訪問させていただきましたが、今回は「ゆめのつる」の生みの親である北海道立総合研究機構中央農業試験場(ホームページは→こちら)の農学博士藤田先生を講師に迎え、「ゆめのつる」の現地研修会がございました。私もJA今金町さんからお誘いを受け、受講させていただくことになりました。勉強が苦手な私は、研修会と聞いて若干足取りが重かったのですが…(笑)
この日は、JAきたひやま・JA新はこだて若松支所の職員の皆様、今金町の役場の方々、生産者たちなど総勢20名前後の参加がありました。皆さん真剣な眼差しで、講師のお話に耳を傾けていました。
 
大豆新品種「ゆめのつる」は、生産者様・消費者様・北海道にうれしい
三方良しの大豆!!
 
研修会の内容を要約させていただきますと、北海道、特に夏が長いといわれる道南地方に適した大豆のエースが「ゆめのつる」なんだと実感しました。
1、裂皮(大豆の皮が避けてる状態)が少なく、外観(大豆の見た目)の品質が良い。
2、病気に対する抵抗性が強い(農薬が少なくてすむ)。
3、倒状が少なく、多収が見込める(倒れにくいため、たくさんの大豆が収穫できる)。
 
「ゆめのつる」の生みの親である藤田先生の熱い想いがひしひしと伝わる今回の研修会でした。「ゆめのつる」は、現段階では世の中に出ておりませんが、JA今金町の大地の職人によって、只今試験栽培中です。従来の大豆のウイークポイントを克服した大豆のエースになると期待されております。北海道、特に道南地方の気候風土にあっており、収量が見込め、さらには煮豆加工にも適している大豆が「ゆめのつる」であるとなれば、来年度には間違いなく世の中に流通するでしょう。
 
大地のお肉と言われる大豆は、健康を第一に考えるならぜひとも摂取したいものです。自給率の向上、地産地消、産消協同などの問題を考えるならば、大豆新品種「ゆめのつる」の名前をだけでも、頭の片隅に記憶しておいていただけたら幸甚です。
道産子として、北海道農業の未来に何ができるのか…。
 この大豆新品種「ゆめのつる」は、畑から食卓まで大豆にかかわる者全てを幸せにし、笑顔で満開にさせるはずです!!

 

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今金町発!期待の新品種!! 大豆「ゆめのつる」リポート 2012年8月第4号

2012/08/28

 前回のリポートの中で、ゆめのつるの花のリポートを届けられたら…、ということでしたが、私の仕事の都合により花の開花のリポートができませんでした。この場を借りて深くお詫び申し上げます。

 しかし、実は…。

 ここで、ピンチヒッター、いや救世主としてJA職員の坂上さんナイスフォローにより、なんと!?ゆめのつるの開花の写真をお届けできることになりました。パチパチパチ〜

 心より感謝申し上げます。有難うございました。m(__)m
 上の写真がゆめのつるの花でして、とても小さくて、かわいらしい感じがしました。大豆の花は開花の時期が短く、一週間ぐらいしか咲いてないようです。その貴重な瞬間を写真に収める事ができ、本当にホッとしました。
それでは、気を取り直して8月のゆめのつるリポートに宜しくお付き合いください。
 
2012年8月21日 大豆新品種「ゆめのつる」の第4回目のリポートでございます。
お盆を過ぎると、秋の足音が聞こえてくる例年の北海道ですが、今年は連日30度を超える真夏日が続いており、残暑だけに、まったくどうなってるんざんしょ!!(駄洒落で、すいません…)といった感じではないでしょうか。
この日も、北海道今金町は30度を超える気温で、ほ場(畑のこと)へ行ってみると、ゆめのつるが私の腰上あたりまで元気に育っておりました(写真上)。
8月初旬からお盆までの適度な雨と晴天に恵まれたおかげで、生育が遅れていたゆめのつるが完全に後れを取り戻していました。
しかも…
青々とした葉をよけてみると、ゆめのつるに莢(さや)が付いているではありませんか!?おぉ〜〜〜(写真下)
 
農業用語では、さやが付くことを「着莢(ちゃっきょう)」といいます。さや数が多そうなので、たくさん収穫ができるのではないかと今からとても楽しみです。
実は、現場にて思わず「枝豆食べてぇ〜」と声を発してしまいました。この写真を見れば、皆さんもそう思いませんか?そんな声を発した私の横から今金職人さんが一言「さやの中の豆は、まだ小さくて食べられないぞぉ〜。お土産渡せられないわぁ〜」取材を忘れた私の邪まな考えが見透かされてしまったような気がしました。残念…(笑)
 
最近のスーパーマーケットなどでは、「枝つきの枝豆」が販売されています。鮮度・採れたて感を彷彿させる上手な販売手法だと思います。ちょっとした見せ方の工夫って、実はとても大事ではないかと考えさせられました。
これから、大豆として、納豆として販売が予想されるゆめのつるも品質はもちろんのこと、ちょっとした売り方の工夫が必要になってくるのではないかと思います。消費者の皆様に喜ばれる・選んでもらえる大豆創りを目指していきたいと思います。
 
追伸
「枝つきの枝豆」は、そのまま炭火で炙り焼きをして食べると、豆の甘みが口の中に広がり、とても美味しかったりします。皆様も機会があれば、ぜひ一度お試しになってみてください。

 

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今金町発!期待の新品種!! 大豆「ゆめのつる」リポート 2012年7月第3号

2012/07/31

 連日、夏真っ盛りの北海道です。子供たちは夏休みにも入り、海へ山へと楽しい思い出作りに、短い北海道の夏を満喫しているのではないでしょうか。

そんな中、4年に1度のスポーツの祭典「ロンドンオリンピック」が始まりましたね。サッカー、柔道、水泳、卓球などの日本のメダル獲得を期待しております。私は、子供たちと違って暑さが苦手な大人なのでしっかりと家にこもり(笑)、冷たいビールと納豆??で、オリンピックのテレビ観戦三昧で今年の夏を満喫しようとしております。

とここで、突然なぜか「納豆」という言葉がでてきました。その理由は、これから始まる今回の今金町発!!大豆新品種「ゆめのつる」の生育リポートと関係してきます。

ぜひ最後まで、ご一読いただけたら幸甚です。

 
2012年7月25日 大豆新品種「ゆめのつる」の第3回目のリポートとなりました。
あいにくの曇り空でしたが、ゆめのつるのほ場(畑のこと)へ足を運んでみたところ、私の膝ぐらい(50〜60cm)まで育っていました。土の目立っていた畑が、青々とした緑一色の畑に様変わりして、きれいな農村風景として私の目に飛び込んできました。前回のリポートから約1カ月後の訪問でしたが、太陽と大地からの恵みをしっかりといただいて、ゆめのつるの大豆の葉がしっかりと光合成している印象を受けました。
今回のリポートにて、もしかしたら大豆の花が咲いているのではないかと期待していたところもありましたが、残念ながら花は咲いていませんでした。実は、大豆は夏至(今年は6月21日)を過ぎて、一日の日の長さが短くなりはじめると花を咲かせるからです(このような作物の事を「短日植物」といいます)
やはり前回の訪問の際に、今金町の大地の職人がおっしゃってた生育状況が遅れている、ということをあらためて実感させられる今回のリポートでしたが、次回にでも花が咲いた吉報をお届けできたらと思います。
 
さて、今年2012年は「近代納豆100年」という節目の年になります。皆様は、ご存知でしたか?1912年(明治45年)に単離された納豆菌が発見されて、近代納豆発祥の年となりました。それまでは、こうじ菌を使って大豆をワラに包んでつくる伝統的な製法でしたが、納豆菌が発見されてからは、現代のように直接大豆に納豆菌を与える製法に転換されました。その新しい製法でつくられた納豆のことを近代納豆といいます。
そんな中、突然ではあったのですが、日本一の納豆メーカー「株式会社 豆蔵(まめくら)」さん(ネットショップは→こちら)の本間社長と直接取材が出来るチャンスがめぐってきたのです。
取材当日は、穀物食品問屋であります長谷部商事株式会社(HPは→こちら)の阿部課長同席で、大豆や納豆の色々なお話をお伺いすることができました。(左上写真は、豆蔵の本間社長)
特に、国産大豆にこだわった納豆づくり一筋40年、納豆業界の重鎮である本間社長の郷里今金町のこと、つるの子大豆のこと、豆蔵のこだわった納豆づくりのこと、社長の熱い想いが感じられる力強いお言葉ばかりでした。
大豆の美味しさは、グルタミン酸とイノシン酸の組み合わせから形成されています。その食味を最大限いかした大豆を使い、豆蔵独自製法である「セイロで蒸す」という工程を入れることにより、従来の納豆では、表現できないほど「柔らかい」納豆が出来上がるそうです。日本一になった納豆の秘密はここにあったわけです。
本間社長いわく、「当社の納豆の柔らかさを実感してもらうには、ご飯の上に納豆をかけるのではなく、納豆の上にご飯をかけて召し上がってみて下さい」とのこと。豆蔵だからできる大豆の柔らかさを一番感じられる食べ方だそうです。
新品種大豆「ゆめのつる」のリポートにかかわり始めて3カ月が経とうとしている私ですが、以前のリポートでふれたこともあったように、まだ一度もつるの子納豆を食べたことがありませんでした(前回の記事は→こちら)。しかし、今回の取材にてラッキーにも試食することができました。
まずは、新品種大豆「ゆめのつる」でつくった納豆の粒の大きさに本当にびっくりしました。小売店様で販売されている特売の納豆しか食べたことがなかった私には、とても衝撃的でした(写真右上を見ていただくと、その違いが一目量然です)
試食では、つるの子納豆の従来の品種である「ユウヅル」を使った納豆と新品種「ゆめのつる」を使った納豆の食べ比べをしてみました。発酵時間の調整の問題もありましたが、どちらも美味しく粒が大きいため大豆本来の味を実感できたように私は感じました。これから、さらに改良をかさね、「ゆめのつる」がつるの子ブランドの納豆の一員になれることを願い、見守っていきたいと思います。
取材帰りに、お土産として本間社長より試食段階のつるの子納豆を2箱もいただいてしまいました。一人で全部の納豆を食べきれるのだろうか…、若干不安になりながらも(笑)、大変参考になる取材となりました。この場をかりて、厚 く御礼申し上げます。
 
今回の「ゆめのつる」第3回目のリポートに最後までお付き合い下さいまして、誠に有難うございました。それではまた、次回の「ゆめのつる」のリポートを楽しみしていただけたらと思います。
暑い日が続きますが、ご自愛下さいませ。

 

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今金町発!期待の新品種!! 大豆「ゆめのつる」リポート 2012年6月第2号

2012/06/30

 北海道は連日、夏日となっておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は汗っかきの体質か、早くも扇子が手放せない状況となっております。自宅や職場や車の中と、私なりの節電対策として、今年の夏本番は愛用の扇子が大活躍する予感がします。それでは、元気!今金!!はりきってまいりましょう!!

 2012年6月27日 約1か月ぶりの大豆新品種「ゆめのつる」の第2回目のリポートとなりました。

 

その日も気温は25度を超える夏日で、写真を見ていただければわかるように雲ひとつない綺麗な空でした。そして、前回は種まきで何もなかった畑に、今回はなんとご覧の通り、大豆「ゆめのつる」が立派に発芽しておりました。私は、「順調にすくすくと育っているんだなぁ〜」と思わずうれしくなってしまいました。
しかし、今金町の大地の職人さんに聴いたところ「実は万事快調とは言えない」ということでした。
えっ!?ガガ〜ン…。
先月の5月4日以来、雨らしい雨が降っておらず、じりばかりで干ばつに見舞われているそうです。こんな気持ち良い天気とは裏腹に、水不足でゆめのつるの生育が遅れているが現状だそうです。
ところで、何気なく出てきた「じり」という言葉、皆さんはご存じでしたか?海霧と書いて「じり」と読みます。北海道に発生する濃い霧(今金の地元の人は、霧よりも粒が大きい感じと言ってました)の事で、夏の季語になるそうです。てっきり私は、道東方面の方言だろうと思っていましたが、実は日本の夏の季語だったという新事実を知りました。なんだか賢くなったような気分です。
賢くなったついでに、季語と言えば世界で一番短い詩といわれる俳句を思いつきました。
『今金に 海霧(じり)はいらぬぞ 雨降らせ』
そのまんまですね・・・(笑)
 
天気が良く、適度に雨が降るのがベストですが、なかなかうまい具合にはいかず、いつも天気予報を細かくチェックし、長年の経験と読みで適切な処置を施している今金町の大地の職人さん。まさにプロならではの匠の技で、私達の食卓まで美味しい農産物を届けてくれてるのです!!
農業は天候にもっとも左右されやすい仕事だ、ということをあらためて認識させられた一日になりました。

(さらに…)

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