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『恐るべき輸入農産物の実態』 青年部が研修を行いました

2012/01/23

 先週1月19日、道南の北斗市「農業振興センター」でJA道南地区青年部協議会のリーダー研修会が開かれ、各地区の青年部員と女性部員あわせて50名余が参加しました。 


 JA今金町青年部からは仁木儀一部長をはじめとして、5名の部員が参加。研修会では「輸入農産物の実態について」、講師を招き学習を行いました。 

 


 講師の横浜港湾労働組合書記長の奥村芳明さんは、1973年に港湾労働組合の専従となり現在は700名の労働組合の書記長として活動されているそうで、同組合は1984年の外米輸入反対海上デモを実施以来、日本の食料と農業を守るために奮闘してきた組合でもあるそうです。また、「港湾関係物流実態調査研究会」を設立し、輸入食品問題を調査分析し、「恐るべき輸入食品」(合同出版社1986年初版)として執筆。それを映像化したビデオ「それでもあなたは食べますか」が当時大反響を呼びました。

 これまで、輸入食品の講演や港見学を年間100件以上行い、1万人以上の団体の人達と交流・研修を行ってきたそうです。 

 

 講演では横浜港、ひいては日本における輸入農産物の保管実態(主に山菜類等が野ざらしのまま、何年も保管されているなど)にはじまり、食料自給率や穀物自給率、TPP参加の場合の日本の国家安全保障・主権の危機の問題、食品添加物の問題や食品表示の問題、輸入食品の検査態勢のずさんさの問題(ほぼ書類検査のみで、現物検査ほぼ無しという現状)、ポストハーベスト農薬etc 現場の現状もふまえながらのお話しで、大変ショッキングな内容の研修会となりました。

 講演会終了後、出席者からは多くの質問があがり関心の高さがうかがえました。

 TPP問題が具体的になってきている現在、農業者・農業団体として輸入食品の現状はまったく看過できるものではありません。TPP参加の場合は、「非関税障壁」の撤廃という武器で、より劣悪で安心できない食品が私達日本国民の食卓に上ることは明白です。

 ひとりひとりが危機意識をもって「食と農」についてより深く考える研修会となりました。

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