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実が着き始めました。〜北海道今金町ミニトマト生育リポート④〜

2013/06/20

 昨日まで、札幌では北海道神宮例大祭(札幌祭り)が開催されており、札幌の初夏を感じさせるお祭りムード一色でした。そんな札幌祭りの余韻を引っさげて、ここ、今金町に訪れております。

 617日(月)今金ミニトマトの生育リポート④と相成ります。それではお祭り気分で、いってみましょう。わっしょい!わっしょい!!

 

 

 まずは、下の写真をご覧下さい。

 「うぉ〜〜〜」と感じた方もいらっしゃるのでは、ないでしょうか?私は、ビニールハウスに入った瞬間に、「早っ!!!!!」と速攻ミニトマトにツッコミを入れてしまいました(笑)

前回の訪問から3週間しかたっていないのに、ミニトマトの背丈が二倍以上伸びていました。ミニトマトの樹木は、ぐんぐん長くなり、最終的には第1213花房まで伸びるそうです。正直、ミニトマトがそんなにも伸びることに驚きをかくせません。ちなみに、花房とは房状になった花の集まりのことをいいます。地面から一番近い花房のことを第1花房といい、順番に数えていく訳です。1か所からいくつもの花梗(かこう)(*花を支える枝のこと)を伸ばして、花を咲かせている訳です。

 

 

 農業用語で、開花(かいか)して実が着くことを「着果(ちゃっか)」するといいます。ミニトマトの花は雄しべ、雌しべの両方を備えている両性花と言われていて、自家受粉(*自分の花粉で受粉をする)をします。受粉が行なわれると、子房(しぼう)(*雌しべの下の方がふくらんだ所)が肥大してミニトマトの果実となるわけです。その実がきちんと着けばいいのですが、花房の全部に実が着くわけではなく、そこが今金ミニトマト職人の腕の見せ所となります。

 

 下の写真は、第1花房のアップを撮影したものです。きれいに着果していますねぇ〜(*^^)v

着果の成長を促すためのポイントとして、花房にホルモン剤をかけることを行っているそうです。今金ミニトマト職人の藤倉さん曰く「第1花房に上手に実をつけさせるということが大地の職人の匠の技である。その際に、重要になるのが「トマトトーン」というホルモン剤の活用だ」ということでした。花粉がめしべに受粉した時に発生する植物ホルモン剤(トマトトーン)を霧吹きで、人為的にミニトマトの花に吹き付けることです。これは、花粉で受粉したと勘違いさせて実を太らせる方法です。ビニールハウスの温度調整や水まき等の基礎管理をしっかりやっている上で、このような地道で細かい作業も要求されているんです。大変根気のいる作業で、私には絶対に向いてない作業だなぁ〜と妙に感心してしまいました(笑)

 

 

最近、道の駅や農家さんの直売所などで花梗が着いたままのミニトマトを見たことがありませんか?「房どりミニトマト」というらしく、家庭菜園している方が以外は、なかなかお目にかかれないと思います。房どりミニトマトという言葉を聞いただけで、思わずジュルっとよだれが落ちそうになってしまいますよね。ネーミングの大切さを改めて実感し、リポーターの役得として鮮度と採れたて感抜群の房どりミニトマトを食べてみたい・・・、よこしまな考えを抱きつつ(笑)今金町を後にしました。

 

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