ぴりか物語
2013年 ぴりか物語 あきこ(秋小麦)に穂が!!
2013/06/19
6月に入って、急に暑くなった北海道。今金の鳥たちも突然の夏の陽気に気持ちよさそうにおもいっきり大合唱をしています。それに合わせて虫の声も聞こえ始めてきた今金です。
1か月前はやっと顔をだしたばかりのはるこ(春小麦)でしたが、あきこ(秋小麦)姉さんに負けてはならずと一生懸命追いつこうと栄養をぐんぐんと吸って、もう止葉期を迎えていました。止葉をつけているはるこ(春小麦)は止葉の茎の中に幼穂を大事に育てていました.「あと少しで幼穂が元気に顔を出すのよ。大事にそだてなくっちゃね!」。今金に吹くここちよい風の中、はるこ(春小麦)の独り言が聞こえてきます。
一方、あきこ姉さん(秋小麦)は、はるこ(春小麦)の様子に一安心。自分はというと、すでに出穂期を迎えていました。この1か月でもう十分な栄養を蓄え、あちらこちらから青い穂が顔をだしていました。あいかわらず、たくましい体を左右に揺らしながら、「今年も無事に穂を出すことができたわ。あと1か月、気を抜かずに黄金色の穂に育ててみせる!」今金のあきこ(秋小麦)姉さんの自信にみちた声が聞こえていました。