ぴりか物語
2013年 ぴりか物語 今金男しゃく。ふかふか寝床が恋しくて。
2013/05/09
5月に入っても、北海道のあちこちで季節外れの雪がふりました。
今金の里にも春を告げるフキノトウやつくしがあちらこちらにみられますが、まだまだ空気がピリピリと冷えています。いつもなら、「春だ!春がきたよ〜!」と鳥たちのさえづりが響きわたっているのですが、お天気の悪さのせいか、今年は今ひとつ元気がないようです。
畑の土もまだまだ湿っていて、男しゃくたちの理想の寝床になるにはもう少し風と日差しが必要です。
例年なら、空気をいっぱいに含んだふかふかの栄養満点な寝床で「今年もやっぱり今金男しゃくだ!言ってもらえるように頑張るぞ!」と意気込んでいる時期ですが、今年は倉庫でそのときをじっとまっている忍耐強い男しゃくの姿もありました。
今金男しゃく職人たちも、同じように不安を抱きながらもその時がくるのをじっと待っていました。お天気とにらめっこしながら、この2,3日中に寝床に戻さなくてはまた、機会を逃してしまうということで、その頃合いを見計らって職人の経験で畑を耕起し、ほくほくの寝床をつくり、男しゃくたちを入れ始めてる風景がありました。今金男しゃくたちは「待っていました!」と、うれしそうに寝床に入っていきます。「少しの間・・・おやすみなさい、今年もみていてね!」