ぴりか物語
今金町発!期待の新品種!! 大豆「ゆめのつる」リポート 2012年9月第5号
2012/09/27
豊穣の秋、実りの秋である北海道で一番美味しい季節がやってまいりました。この時期は、食欲の秋を満たす新物のご馳走をたっぷりと楽しみたいところですね。
それでは、大豆新品種「ゆめのつる」の第5回目のリポートでございます。
9月12日(水)に今金町へ訪問させていただきましたが、今回は「ゆめのつる」の生みの親である北海道立総合研究機構中央農業試験場(ホームページは→こちら)の農学博士藤田先生を講師に迎え、「ゆめのつる」の現地研修会がございました。私もJA今金町さんからお誘いを受け、受講させていただくことになりました。勉強が苦手な私は、研修会と聞いて若干足取りが重かったのですが…(笑)
この日は、JAきたひやま・JA新はこだて若松支所の職員の皆様、今金町の役場の方々、生産者たちなど総勢20名前後の参加がありました。皆さん真剣な眼差しで、講師のお話に耳を傾けていました。
大豆新品種「ゆめのつる」は、生産者様・消費者様・北海道にうれしい
三方良しの大豆!!
研修会の内容を要約させていただきますと、北海道、特に夏が長いといわれる道南地方に適した大豆のエースが「ゆめのつる」なんだと実感しました。
1、裂皮(大豆の皮が避けてる状態)が少なく、外観(大豆の見た目)の品質が良い。
2、病気に対する抵抗性が強い(農薬が少なくてすむ)。
3、倒状が少なく、多収が見込める(倒れにくいため、たくさんの大豆が収穫できる)。
「ゆめのつる」の生みの親である藤田先生の熱い想いがひしひしと伝わる今回の研修会でした。「ゆめのつる」は、現段階では世の中に出ておりませんが、JA今金町の大地の職人によって、只今試験栽培中です。従来の大豆のウイークポイントを克服した大豆のエースになると期待されております。北海道、特に道南地方の気候風土にあっており、収量が見込め、さらには煮豆加工にも適している大豆が「ゆめのつる」であるとなれば、来年度には間違いなく世の中に流通するでしょう。
大地のお肉と言われる大豆は、健康を第一に考えるならぜひとも摂取したいものです。自給率の向上、地産地消、産消協同などの問題を考えるならば、大豆新品種「ゆめのつる」の名前をだけでも、頭の片隅に記憶しておいていただけたら幸甚です。
道産子として、北海道農業の未来に何ができるのか…。
この大豆新品種「ゆめのつる」は、畑から食卓まで大豆にかかわる者全てを幸せにし、笑顔で満開にさせるはずです!!