ぴりか物語
2011年 ゆめぴりか物語 白い花がさきました 中野 公郎さん
2011/08/08
8月2日、米職人中野さんにうれしい贈り物が届きました。
そう、「ゆめぴりか」が出穂期を迎え、白い小さな花を咲かせたのです。この花が受粉して美味しいお米に育ちます。
(中野さんの育苗方法はマット苗 3.3㎡ 90株です。)
田んぼの風景というと田植えの時期とか黄金色に色づいた穂がたわわに垂れさがるイメージが強いでしょうが、8月のほんの短い間、白い小さな花を咲かせている田んぼの風情もなかなかいいものです。
さて、この時期、健康で美味しいお米を育てるためには?
「今金の米づくりは、できるだけ農薬を減らしているのが特徴です。その分、稲たちの些細な変化に気をつけなければなりません。田んぼはみんな同じように見えますが、微妙な違いがあるのです。
ですから田んぼの全体を見て違いを探し、稲穂をみては違いに気づいてあげる。早期に変化を発見する目が大事なのです。」違いに気づいたら早急に適切に対処をする。また、「米づくりには水の管理がとても大切なのです。寒くなったら水を入れて暖めてやります。人間でいうなら、寒いときにふとんをかけてやるようなものです。水の量と温度、にごりをこまめに見て、住み良い状態を保ってあげると良いお米に育ってくれるのです。」
順調にいけば、これから45日くらいで収穫のときがきます。「あと少し、気を引き締めてこの子たちを見守っていきます。」米職人の瞳に豊穣の秋が映っているように見えました。