ぴりか物語
2013年 ぴりか物語 はるこ(春小麦)とあきこ(秋小麦)の春
2013/05/09
5月に入っても、北海道のあちこちで季節外れの雪がふりました。
今金の里にも春も告げるフキノトウやつくしがあちらこちらにみられますが、まだまだ空気がピリピリと冷えています。いつもなら、「春だ!春がきたよ〜!」と鳥たちのさえづりが響きわたっているのですが、お天気の悪さのせいか、今年は今ひとつ元気がないようです。
畑の土もまだまだ湿っていましたが、4月21日くらいに種をまいて、10日くらいたったはるこ(春小麦)が顔を出していました。その姿は、今金の畑の栄養をいっぱい蓄えて、凛としています。「こんな寒さなんかに負けないわ!」と。
一方、あの儚げなあきこ(秋小麦)は、一冬雪の下で過ごした経験から「私は何があっても大丈夫よ!」と畑にずしっと根を張ってみちがえるほどたくましくなっていました。緑が濃くしっかりしたあきこ(秋小麦)は「何があっても動じませんわ!」とまさしく今金の姉さんです。
2013年 ぴりか物語 秋まき小麦さんとの出会い
2013/04/12
今金の畑に半年ぶりに立っています。ヒューという風がまだまだ冷たく体に吹き付けます。気温は10度以下。あちこちに残雪が残っている畑にたっていると、半年近く雪の下で力を蓄えていた畑の目覚めの力が足下に伝わってきます。
この畑で、今年初の出会いがありました。秋まき小麦さんたちです。
半年近く雪の下で、寒さに耐え、眠っていた秋まき小麦さん。けなげな姿を見た瞬間、胸がキュンとしてしまいました。「寒かったでしょう。」長い間、暗い寒いところでがまんしていたのです。これぞ、道産子秋まき小麦。「よく頑張ったね」とほめてあげたいものです。
秋に種をまく小麦が秋まき小麦。春にまく小麦が春まき小麦です。収穫の時期はほぼ同じ頃になるようです。
今金では、春まき小麦は「春よ恋」と「はるきらり」と「ゆめちから」を蒔いています。秋まき小麦は、「きたほなみ」と「ゆめちから」です。この今金の「ゆめちから」にはすごい秘密があるのです。秘密は、収穫が終わった頃に、お話しますね。お楽しみに!