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一緒にがんばろう東北! 牧草ロールを支援の取組です!!

2011/11/28

 3月11日、東日本大震災が発生し東北地方に甚大な被害を及ぼしたことは、日本国民すべてに衝撃をあたえました。津波の被害は言わずもがな、原子力発電所の事故により現在も日本各地に、放射性物質による影響が及んでいます。  

 11月9日、今金町から1台のトラックが牧草ロール28個を積んで、被災地福島県二本松市にむけて出発しました。福島県の畜産家5戸の飼育する肉牛に、放射性物質に汚染されていない牧草を届けるためです。

 


 

 この、牧草ロール支援は鈴岡地区の幅口博隆さんの妻、幅口志保さんの呼びかけで実現しました。二本松市で同じ畜産業を営む友人が、牧草が無く困っている事を聞き「自分に何か出来ないだろうか・・・」と思い行動されたそうです。

課題となったのは運賃をどうするかということ。牧草ロールは有志の寄付で集めるとしても、福島県まで運ぶ運賃をどうするか・・・。JAの酪農畜産課に相談し色々と模索して酪農学園大学の被災地支援ネットワークにたどり着き、被災地支援のため酪農学園大学に集められた募金から、牧草ロールを運ぶために運賃分をなんとか確保することが出来ました。しかし、この募金ももう底をつき、再度牧草を送ろうにも違う資金源を探す必要に迫られているという状況です。

 

「継続的な支援が必要なんです」 

今回の支援についてお話を伺うなかで、幅口さんは『今は、TVでも震災の影響について取り上げられなくなってきているように感じます。取り上げられても、耳当たりの良い美談だけ。牛には餌を与えなきゃいけないけど、国の支援策が曖昧で、補償があるのか分からないなか最低でも月に30万円位は餌代が必要になるんです。』と語り、『速効性があって、なおかつ息長く「活きる支援」を直接届ける必要があるんです!だけど、個人的に支援を行うのはもう限界・・・。組織やJA、町の取組として何とか継続的に実施してもらいたいんですよ。』と、悔しさを滲ませながら語りました。

こうした苦労を乗り越え今回送った牧草ロールは日進地区の小池泰徳さんが8個、残りを幅口さん夫妻が提供し送られました。第2回目の牧草ロール支援も決まっていて、2回目は幅口さんが全国の友人・知人に呼び掛けて集まった募金で運賃を捻出するそうです。

『現地に行ってみて、本当の意味で被災地の惨状が分かった』と話す幅口さん。この取組にひとりでも多く共感し、協力する方が現れる事を願わずにはいられません。趣旨に賛同される方、是非ご協力を宜しく御願いします。 

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