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平成から令和へ 今金米 ふっくりんこ、元気に始動!

2019/06/17

 新元号令和が発表になった2019年4月。まだまだ風が肌寒く、春耕の土の匂いが漂う今金です。山々に雪が残っているものの、雪解けが早く本格的に農作業が始まっていました。

 

 

 4月初め、JA今金町の施設内では種もみの温湯消毒作業の真っ最中です。

 JA今金町では平成19年から減農薬の一環として一部種もみの温湯消毒を行っています、温湯消毒により農薬を少なくすることができるので、よりクリーンなお米を作ることができます。

 

施設内部での作業の様子です。作業を簡単にご紹介します。

(種子を入れた種子袋を 60℃の温湯に 10 分間浸漬する。→浸漬直後、温湯の水面付近で種子袋を5回程度上下させ、種子袋内部の温度の均一化を図る。→温湯浸漬処理終了後、ただちに種子を水で冷却する。)

 

 4月12日、今金稲作部会の吉本部会長のハウスでは米の籾蒔き作業を行っていました。お忙しい中、少しお話を伺いました。

 吉本部会長は、今金で代々農業を営んでいる5代目です。就農してから22年になり、3年前から経営を引継ぎ、今金男しゃくで名高い今金で米作り一筋に取り組んでいます。「ゆめぴりか」「大地の星」「ふっくりんこ」の3品種を作付けしています。
 昨年は米づくりの努力が認められ、皇室献上米を奉納しました。品種は「ふっくりんこ」です。就農してから一番印象に残っている出来事になったそうです。
 今金稲作部会では、土地と肥料のバランスがとれた田んぼにし、みんなで一致団結して高品質米・低たんぱく米を作ることを部会の目標にしているそうです。

 

 

吉本部会長のところでは、ハウスの中で籾蒔き作業中でした。籾蒔き作業はなかなか見る機会がないのでご紹介します!

 

 

ハウスの中で種もみが丸いポットに数粒ずつきれいに入り(↑上写真)、その上に自動で土がかぶさります。そして運搬機にのってハウスの中へまっしぐら・・・・・・!(↓下写真)。

 

 種もみはこのハウスで数週間、田植えを待ちます!
 収穫までの半年間、気が抜けない今金米職人の戦いの始まりです。職人の温かく力強い手が、今金米を育みます。

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