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“こだわりのしいたけ”をつくる!今金の原木栽培

2014/04/17

 道端に雪が残っている3月下旬、今金にもようやく春の目覚めの季節が訪れていました。長い冬が過ぎ、たっぷりと雪の下で眠っていた畑からは「おはよう!」という声がきこえています。

 一方、ハウスの中ではしいたけの植菌作業の終盤をむかえていました。
一本一本の原木においしいしいたけができるようにと願いを込めながら、ナラの木に穴をあけ、しいたけの種菌を植えていく地道な作業がつづいています。
 だいたい90cm位のナラの木1本に、6列の穴あけ機で穴をあけていきます。その次に、あけた穴にしいたけの種菌をつめていく作業があります。菌を植え付けたあと、その穴に“ろう”をぬります。ろうをぬることで雑菌が入らないようになり、また、乾燥を防ぎます。
 

 今金のしいたけ職人は最も野生に近い栽培方法の原木栽培でしいたけを作っています。肥料・農薬ゼロです!天然のしいたけにもっとも近い味をもとめて原木栽培にこだわって育てています。<※しいたけの栽培には2通りの方法があります。原木栽培と菌床栽培です。菌床栽培はおがくずなどを使って育てる方法です。(まいたけや、えのきだけ、しめじなどは菌床栽培されています。)>

 今金のしいたけ栽培は、40年くらいの歴史があります。今回お話を伺ったしいたけ振興会の会長さんのところでは、ようやく10年がたちました。「試行錯誤の10年だった」と、しいたけ職人は振り返ります。最初にナラの木からしいたけが顔をだした時の感動、また他の畑作業の忙しさで、始めたころは収穫のタイミングをのがし、いっきに取れすぎて困ったこと、その当時を懐かしそうに話してくれました。
 

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