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今金町発!期待の新品種!! 大豆「ゆめのつる」リポート 2012年7月第3号

2012/07/31

 連日、夏真っ盛りの北海道です。子供たちは夏休みにも入り、海へ山へと楽しい思い出作りに、短い北海道の夏を満喫しているのではないでしょうか。

そんな中、4年に1度のスポーツの祭典「ロンドンオリンピック」が始まりましたね。サッカー、柔道、水泳、卓球などの日本のメダル獲得を期待しております。私は、子供たちと違って暑さが苦手な大人なのでしっかりと家にこもり(笑)、冷たいビールと納豆??で、オリンピックのテレビ観戦三昧で今年の夏を満喫しようとしております。

とここで、突然なぜか「納豆」という言葉がでてきました。その理由は、これから始まる今回の今金町発!!大豆新品種「ゆめのつる」の生育リポートと関係してきます。

ぜひ最後まで、ご一読いただけたら幸甚です。

 
2012年7月25日 大豆新品種「ゆめのつる」の第3回目のリポートとなりました。
あいにくの曇り空でしたが、ゆめのつるのほ場(畑のこと)へ足を運んでみたところ、私の膝ぐらい(50〜60cm)まで育っていました。土の目立っていた畑が、青々とした緑一色の畑に様変わりして、きれいな農村風景として私の目に飛び込んできました。前回のリポートから約1カ月後の訪問でしたが、太陽と大地からの恵みをしっかりといただいて、ゆめのつるの大豆の葉がしっかりと光合成している印象を受けました。
今回のリポートにて、もしかしたら大豆の花が咲いているのではないかと期待していたところもありましたが、残念ながら花は咲いていませんでした。実は、大豆は夏至(今年は6月21日)を過ぎて、一日の日の長さが短くなりはじめると花を咲かせるからです(このような作物の事を「短日植物」といいます)
やはり前回の訪問の際に、今金町の大地の職人がおっしゃってた生育状況が遅れている、ということをあらためて実感させられる今回のリポートでしたが、次回にでも花が咲いた吉報をお届けできたらと思います。
 
さて、今年2012年は「近代納豆100年」という節目の年になります。皆様は、ご存知でしたか?1912年(明治45年)に単離された納豆菌が発見されて、近代納豆発祥の年となりました。それまでは、こうじ菌を使って大豆をワラに包んでつくる伝統的な製法でしたが、納豆菌が発見されてからは、現代のように直接大豆に納豆菌を与える製法に転換されました。その新しい製法でつくられた納豆のことを近代納豆といいます。
そんな中、突然ではあったのですが、日本一の納豆メーカー「株式会社 豆蔵(まめくら)」さん(ネットショップは→こちら)の本間社長と直接取材が出来るチャンスがめぐってきたのです。
取材当日は、穀物食品問屋であります長谷部商事株式会社(HPは→こちら)の阿部課長同席で、大豆や納豆の色々なお話をお伺いすることができました。(左上写真は、豆蔵の本間社長)
特に、国産大豆にこだわった納豆づくり一筋40年、納豆業界の重鎮である本間社長の郷里今金町のこと、つるの子大豆のこと、豆蔵のこだわった納豆づくりのこと、社長の熱い想いが感じられる力強いお言葉ばかりでした。
大豆の美味しさは、グルタミン酸とイノシン酸の組み合わせから形成されています。その食味を最大限いかした大豆を使い、豆蔵独自製法である「セイロで蒸す」という工程を入れることにより、従来の納豆では、表現できないほど「柔らかい」納豆が出来上がるそうです。日本一になった納豆の秘密はここにあったわけです。
本間社長いわく、「当社の納豆の柔らかさを実感してもらうには、ご飯の上に納豆をかけるのではなく、納豆の上にご飯をかけて召し上がってみて下さい」とのこと。豆蔵だからできる大豆の柔らかさを一番感じられる食べ方だそうです。
新品種大豆「ゆめのつる」のリポートにかかわり始めて3カ月が経とうとしている私ですが、以前のリポートでふれたこともあったように、まだ一度もつるの子納豆を食べたことがありませんでした(前回の記事は→こちら)。しかし、今回の取材にてラッキーにも試食することができました。
まずは、新品種大豆「ゆめのつる」でつくった納豆の粒の大きさに本当にびっくりしました。小売店様で販売されている特売の納豆しか食べたことがなかった私には、とても衝撃的でした(写真右上を見ていただくと、その違いが一目量然です)
試食では、つるの子納豆の従来の品種である「ユウヅル」を使った納豆と新品種「ゆめのつる」を使った納豆の食べ比べをしてみました。発酵時間の調整の問題もありましたが、どちらも美味しく粒が大きいため大豆本来の味を実感できたように私は感じました。これから、さらに改良をかさね、「ゆめのつる」がつるの子ブランドの納豆の一員になれることを願い、見守っていきたいと思います。
取材帰りに、お土産として本間社長より試食段階のつるの子納豆を2箱もいただいてしまいました。一人で全部の納豆を食べきれるのだろうか…、若干不安になりながらも(笑)、大変参考になる取材となりました。この場をかりて、厚 く御礼申し上げます。
 
今回の「ゆめのつる」第3回目のリポートに最後までお付き合い下さいまして、誠に有難うございました。それではまた、次回の「ゆめのつる」のリポートを楽しみしていただけたらと思います。
暑い日が続きますが、ご自愛下さいませ。

 

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