ぴりか物語
2013年 ぴりか物語 今年もいい男しゃくだ!旅立ちの時!
2013/08/12
8月、北海道も夏まっただ中です!とにかく、暑い!!
セミのジージーという声がさらに暑さに拍車をかけています。
うす紫色の花をつけていた男しゃくも、この1か月のうちに収穫の時を迎えていました。早出し男しゃくは、機械で起こしてそれを職人の手で丁寧に掘り起こされるのです。それだけにいもに傷がつかず、きれいないもになります。今金男しゃく職人は「今年もいい男しゃくだ。」と一安心の笑顔をみせました。「掘って4.5日はいもは呼吸しているんだ」と今年のいもを握りしめて、「しっとりしているだろう。呼吸している証拠なんだよ」という。”今金の風”と”職人の技”で、今年の男しゃくは値段もよく、今のところ出だしが好調だという。
大事に育ててきた早出し男しゃくは、農協の選果施設選別箱詰め出荷するのではなく、職人個々の自前の低温倉庫に入れられ、自前の選果施設で選別箱詰め出荷されるのです。大事に箱詰めされた男しゃくは、明日、道外市場へ旅立ちます。
2013年 ぴりか物語 今金男しゃく。こんなに大きくなっています!
2013/07/05
7月に入って、今金にも本格的な夏がやってきました!今金の鳥たちも夏の日差しのもと思いおもいに力いっぱい鳴いています。カッコー、ピーッ、チュンー!!
今年の春の遅さを挽回して、今金は男しゃくの花でいっぱいです。薄紫の絨毯があちらこちらにしきつめられています。今金に吹く風に、男しゃくたちが得意げに左右に体をゆらしているいつもの風景、緑の葉の中にたくさんの薄紫の花。今年の男しゃくの花は例年に比べとてもきれいな色をしているようです。同じように育てても毎年違いがでるのは、自然との中で作物を育てるむずかしさなのでしょうか、おもしろさなのでしょうか。
種芋をまいてから70日目、花を満開に咲かせている男しゃくを掘ってみました。茎は、今金男しゃくの特徴といってもいいと思うくらい太くてしっかりしています。ずっしりした芋の株を引き抜いてみると、丸々とした7cm前後の男しゃくがすでについていました。もうこんなに、たくさんの芋をつけていたのです。今年も順調に成長していることに、ひと安心。
お天気は人間の力ではコントロールしようがありません。その自然の中で作物をつくるということに、また、作られた農産物に感謝して食べたいと思います(M)
2013年 ぴりか物語 今金男しゃく。待ちぼうけの6月
2013/06/19
6月に入って、急に暑くなった北海道。
今金の鳥たちも突然の夏の陽気に気持ちよさそうにおもいっきり大合唱をしています。それに合わせて虫の声も聞こえ始めてきた今金です。今金の里のあちらこちらに可憐な花も咲き始めています。
遅い春と5月下旬から好天が続きすぎて雨がなく、前年に比べ少し生育が遅れている今金男しゃくです。葉は出ているものの、まだふかふかの布団をかけてもらえません。「今年は春からずっと待ちぼうけ!」と男しゃくたちが風にふかれながらその時を待っています。
また、男しゃく職人は空と畑を観察しながら、一雨くるのをじっと待ちます。「雨がふれば農作物は元気になるんだ!」「雷がなるともっと元気になるんだ!」
雷によって、窒素化合物ができ肥料となるのか農作物が元気に育つと昔の人はいっていたようです。雷が自然からのプレゼントなのでしょう。雷が良い効果をもたらすこともあるのです。自然に感謝!
※今金男しゃく職人の男しゃく作りへの想い
今金男しゃく職人は言います。「私たちは代々、昔からの技術を受け継ぎながら、管理の徹底をしている。防疫検査を徹底し、どんな年でも同じ品質を保つ努力、それは毎日毎日積み重ねで今日まで積みあげられてきたもの。毎日、畑と男しゃくの葉をまず見て歩くそれが基本なんだ。」それは本当に地道な根気のいる作業です。手抜きをしようと思えばいくらでもできるでしょうが、今金しゃく職人は手をぬきません。まじめに男しゃくつくりに向き合っています。
もう一つ、「その時々の市況によって、目先の利益の追求で今金男しゃくといえないものを出すことはしない。長い目で見て、評価される品質のよいものを出荷するんだよ。自分たちの作るものに自信をもったものを全国にお届けしたい。これでずっと産地のブランドを守ってきた」。今金男しゃく職人の強い信念を感じました。
今金の職人たちのずっと大切に築いてきたブランドはこれからも受け継がれると確信しました。(M)
2013年 ぴりか物語 今金男しゃく。ふかふか寝床が恋しくて。
2013/05/09
5月に入っても、北海道のあちこちで季節外れの雪がふりました。
今金の里にも春を告げるフキノトウやつくしがあちらこちらにみられますが、まだまだ空気がピリピリと冷えています。いつもなら、「春だ!春がきたよ〜!」と鳥たちのさえづりが響きわたっているのですが、お天気の悪さのせいか、今年は今ひとつ元気がないようです。
畑の土もまだまだ湿っていて、男しゃくたちの理想の寝床になるにはもう少し風と日差しが必要です。
例年なら、空気をいっぱいに含んだふかふかの栄養満点な寝床で「今年もやっぱり今金男しゃくだ!言ってもらえるように頑張るぞ!」と意気込んでいる時期ですが、今年は倉庫でそのときをじっとまっている忍耐強い男しゃくの姿もありました。
今金男しゃく職人たちも、同じように不安を抱きながらもその時がくるのをじっと待っていました。お天気とにらめっこしながら、この2,3日中に寝床に戻さなくてはまた、機会を逃してしまうということで、その頃合いを見計らって職人の経験で畑を耕起し、ほくほくの寝床をつくり、男しゃくたちを入れ始めてる風景がありました。今金男しゃくたちは「待っていました!」と、うれしそうに寝床に入っていきます。「少しの間・・・おやすみなさい、今年もみていてね!」
2013年 ぴりか物語 今金男しゃく。今年も春のお目覚めです。
2013/04/12
今金の畑に半年ぶりに立っています。ヒューという風がまだまだ冷たく体に吹き付けます。気温は10度以下。あちこちに残雪が残っている畑に立っていると、半年近く雪の下で力を蓄えていた畑の目覚めの力が足下に伝わってきます。畑は雪解け水でぬれてはいますが、たっぷり雪の栄養分を蓄え、自信に満ちた声で話かけてきます。「いつでもOK!今年も頑張るぞ〜」。
今年は、男しゃくたちにいつもと違っていることがあります。いつもなら、目覚めのための日光浴をさせ、丈夫な芽を出してもらうところですが、気の早いせっかちな男しゃくさんが多かったのか、昨年の秋に芽がでかかってしまったため、もう少し倉庫の中でがまんです。男しゃく職人は、「今年はハウスで日光浴はさせない。もう少し倉庫の中で修行してもらい、頃合いを見計らって外で日光をあてる」といいます。いままであまり経験したことのないやり方で、これもまた、職人の鋭い勘と技の見せどころなのです。この時期の温度管理が、”男しゃく職人たち”の一番神経のすりへるところでもあるのです。
写真1 作業を待つ種イモたち
写真2 職人の手で種イモに切れ目を入れます
写真3 切れ目が入れられ準備万端!
写真4 例年はハウスで日光浴の時期ですが、今年は畑に蒔かれるまでもう少し我慢です
おいしい〜ニュース!!
今金男爵ポテサラごはん」ご存じでしょうか?
3月31日デビューしたての今金ご当地グルメです。
取材のあと、早速いただいてみました。「今金男爵」のポテトサラダを使った三段重の御膳。5種類の今金男爵イモサラダとポテトサラダを具材にしたおかず。おうちでつくるようなポテトサラダのほかそれぞれ違った味のポテトサラダが楽しめるのが魅力です。今金男爵のほか、今金産のお米や今金産の野菜など、今金のおいしい〜!をたっぷり味わうことができる御膳でした。
ポテトサラダがおかずになるのかな・・・と思われているあなた、是非一度おためしあれ❤