ぴりか物語
2013年 ぴりか物語 今金男しゃく。こんなに大きくなっています!
2013/07/05
7月に入って、今金にも本格的な夏がやってきました!今金の鳥たちも夏の日差しのもと思いおもいに力いっぱい鳴いています。カッコー、ピーッ、チュンー!!
今年の春の遅さを挽回して、今金は男しゃくの花でいっぱいです。薄紫の絨毯があちらこちらにしきつめられています。今金に吹く風に、男しゃくたちが得意げに左右に体をゆらしているいつもの風景、緑の葉の中にたくさんの薄紫の花。今年の男しゃくの花は例年に比べとてもきれいな色をしているようです。同じように育てても毎年違いがでるのは、自然との中で作物を育てるむずかしさなのでしょうか、おもしろさなのでしょうか。
種芋をまいてから70日目、花を満開に咲かせている男しゃくを掘ってみました。茎は、今金男しゃくの特徴といってもいいと思うくらい太くてしっかりしています。ずっしりした芋の株を引き抜いてみると、丸々とした7cm前後の男しゃくがすでについていました。もうこんなに、たくさんの芋をつけていたのです。今年も順調に成長していることに、ひと安心。
お天気は人間の力ではコントロールしようがありません。その自然の中で作物をつくるということに、また、作られた農産物に感謝して食べたいと思います(M)
実が着き始めました。〜北海道今金町ミニトマト生育リポート④〜
2013/06/20
昨日まで、札幌では北海道神宮例大祭(札幌祭り)が開催されており、札幌の初夏を感じさせるお祭りムード一色でした。そんな札幌祭りの余韻を引っさげて、ここ、今金町に訪れております。
6月17日(月)今金ミニトマトの生育リポート④と相成ります。それではお祭り気分で、いってみましょう。わっしょい!わっしょい!!
まずは、下の写真をご覧下さい。
「うぉ〜〜〜」と感じた方もいらっしゃるのでは、ないでしょうか?私は、ビニールハウスに入った瞬間に、「早っ!!!!!」と速攻ミニトマトにツッコミを入れてしまいました(笑)
前回の訪問から3週間しかたっていないのに、ミニトマトの背丈が二倍以上伸びていました。ミニトマトの樹木は、ぐんぐん長くなり、最終的には第12〜13花房まで伸びるそうです。正直、ミニトマトがそんなにも伸びることに驚きをかくせません。ちなみに、花房とは房状になった花の集まりのことをいいます。地面から一番近い花房のことを第1花房といい、順番に数えていく訳です。1か所からいくつもの花梗(*花を支える枝のこと)を伸ばして、花を咲かせている訳です。
農業用語で、開花して実が着くことを「着果」するといいます。ミニトマトの花は雄しべ、雌しべの両方を備えている両性花と言われていて、自家受粉(*自分の花粉で受粉をする)をします。受粉が行なわれると、子房(*雌しべの下の方がふくらんだ所)が肥大してミニトマトの果実となるわけです。その実がきちんと着けばいいのですが、花房の全部に実が着くわけではなく、そこが今金ミニトマト職人の腕の見せ所となります。
下の写真は、第1花房のアップを撮影したものです。きれいに着果していますねぇ〜(*^^)v
着果の成長を促すためのポイントとして、花房にホルモン剤をかけることを行っているそうです。今金ミニトマト職人の藤倉さん曰く「第1花房に上手に実をつけさせるということが大地の職人の匠の技である。その際に、重要になるのが「トマトトーン」というホルモン剤の活用だ」ということでした。花粉がめしべに受粉した時に発生する植物ホルモン剤(トマトトーン)を霧吹きで、人為的にミニトマトの花に吹き付けることです。これは、花粉で受粉したと勘違いさせて実を太らせる方法です。ビニールハウスの温度調整や水まき等の基礎管理をしっかりやっている上で、このような地道で細かい作業も要求されているんです。大変根気のいる作業で、私には絶対に向いてない作業だなぁ〜と妙に感心してしまいました(笑)
最近、道の駅や農家さんの直売所などで花梗が着いたままのミニトマトを見たことがありませんか?「房どりミニトマト」というらしく、家庭菜園している方が以外は、なかなかお目にかかれないと思います。房どりミニトマトという言葉を聞いただけで、思わずジュルっとよだれが落ちそうになってしまいますよね。ネーミングの大切さを改めて実感し、リポーターの役得として鮮度と採れたて感抜群の房どりミニトマトを食べてみたい・・・、よこしまな考えを抱きつつ(笑)今金町を後にしました。
2013年 ぴりか物語 あきこ(秋小麦)に穂が!!
2013/06/19
6月に入って、急に暑くなった北海道。今金の鳥たちも突然の夏の陽気に気持ちよさそうにおもいっきり大合唱をしています。それに合わせて虫の声も聞こえ始めてきた今金です。
1か月前はやっと顔をだしたばかりのはるこ(春小麦)でしたが、あきこ(秋小麦)姉さんに負けてはならずと一生懸命追いつこうと栄養をぐんぐんと吸って、もう止葉期を迎えていました。止葉をつけているはるこ(春小麦)は止葉の茎の中に幼穂を大事に育てていました.「あと少しで幼穂が元気に顔を出すのよ。大事にそだてなくっちゃね!」。今金に吹くここちよい風の中、はるこ(春小麦)の独り言が聞こえてきます。
一方、あきこ姉さん(秋小麦)は、はるこ(春小麦)の様子に一安心。自分はというと、すでに出穂期を迎えていました。この1か月でもう十分な栄養を蓄え、あちらこちらから青い穂が顔をだしていました。あいかわらず、たくましい体を左右に揺らしながら、「今年も無事に穂を出すことができたわ。あと1か月、気を抜かずに黄金色の穂に育ててみせる!」今金のあきこ(秋小麦)姉さんの自信にみちた声が聞こえていました。
2013年 ぴりか物語 今金男しゃく。待ちぼうけの6月
2013/06/19
6月に入って、急に暑くなった北海道。
今金の鳥たちも突然の夏の陽気に気持ちよさそうにおもいっきり大合唱をしています。それに合わせて虫の声も聞こえ始めてきた今金です。今金の里のあちらこちらに可憐な花も咲き始めています。
遅い春と5月下旬から好天が続きすぎて雨がなく、前年に比べ少し生育が遅れている今金男しゃくです。葉は出ているものの、まだふかふかの布団をかけてもらえません。「今年は春からずっと待ちぼうけ!」と男しゃくたちが風にふかれながらその時を待っています。
また、男しゃく職人は空と畑を観察しながら、一雨くるのをじっと待ちます。「雨がふれば農作物は元気になるんだ!」「雷がなるともっと元気になるんだ!」
雷によって、窒素化合物ができ肥料となるのか農作物が元気に育つと昔の人はいっていたようです。雷が自然からのプレゼントなのでしょう。雷が良い効果をもたらすこともあるのです。自然に感謝!
※今金男しゃく職人の男しゃく作りへの想い
今金男しゃく職人は言います。「私たちは代々、昔からの技術を受け継ぎながら、管理の徹底をしている。防疫検査を徹底し、どんな年でも同じ品質を保つ努力、それは毎日毎日積み重ねで今日まで積みあげられてきたもの。毎日、畑と男しゃくの葉をまず見て歩くそれが基本なんだ。」それは本当に地道な根気のいる作業です。手抜きをしようと思えばいくらでもできるでしょうが、今金しゃく職人は手をぬきません。まじめに男しゃくつくりに向き合っています。
もう一つ、「その時々の市況によって、目先の利益の追求で今金男しゃくといえないものを出すことはしない。長い目で見て、評価される品質のよいものを出荷するんだよ。自分たちの作るものに自信をもったものを全国にお届けしたい。これでずっと産地のブランドを守ってきた」。今金男しゃく職人の強い信念を感じました。
今金の職人たちのずっと大切に築いてきたブランドはこれからも受け継がれると確信しました。(M)
幸せの黄色い花が咲きました〜北海道今金町ミニトマト生育リポート③〜
2013/06/07
5月26日(日)の大豆「ゆめのつる」の取材の帰りに、今金ミニトマトに花が着いたことを聴きつけました。突然ではあったのですが、ミニトマトビニールハウスへ立ち寄らせていただくことにしました。
ミニトマトの生育リポート③いってみましょう!!(*^^)v
突然訪問にもかかわらず、快く対応していただき、ビニールハウスの中に入らせてもらいました。
すると・・・、
思わず「うぉ〜、カワイイ花だなぁ〜」と私の外見からは想像できないよな言葉をつぶやいてしまいました(笑)。意外にもミニトマトの花をみるのは、初体験です。
ミニトマトの茎も伸びていて、背丈で50〜60cmぐらいまで成長していました。前回の記事の写真と見比べてみると、違いがはっきりわかるのではないかと思います。
農業では、花が咲くことを着花(ちゃっか)するといいます。ミニトマトの花の色って黄色なんですねぇ〜、白かと想像しておりました。相変わらず、ど素人ですいません・・・(笑)
いわゆるハウスモノという野菜は、ほんと成長の進み具合が早いなぁ〜とあらためて感じることとなりました。このまま順調に成長すれば、7月ぐらいには、取材という名のミニトマト狩りができるのではないだろうか・・・(笑)、と勝手な妄想をしながら今金町をあとにしました。