ぴりか物語
令和「今金米ふっくりんこ」黄金色に!
2019/09/20
9月の今金、田んぼの縁ではススキ、そしてコオロギの鳴き声、透き通る風が吹き抜け、収穫の秋到来です。稲穂には光が差し込み黄金色に輝いていました。今金米の稲穂が左右に揺れる中、あちらこちらの田んぼでは、たわわに実った稲の稲刈り真っただ中です。
↓下の写真 秋を感じさせるススキが傾くほど、今金特有の風が今日も吹いていました。 |
今回も今金稲作部会:吉本部会長の稲刈り作業を見せてもらいました。
田植えから4ヶ月、「おいしい」と言ってもらえる高品質米を作ることを目標に、管理作業に汗を流しようやく最後の仕上げ、収穫作業です。夕方から雨の予報ということで、だんだん空が暗くなる中、少しでも多く刈り取りをと奥さんがコンバインの操縦をして刈り取りに精をだし、吉本部会長は倉庫の中での作業と、夫婦協力して収穫作業の追い込みをしていました。
作業の合間に吉本部会長に一言いただきました。「7月前半の気温が低温に推移していたので、不安はよぎるが・・・。ふっくりんこは道南でできた米の品種で今金の気候にあっていて育てやすい品種なので最終まで気を引きしてめて取り組みたい」とふっくりんこへの期待を話してくれました。
全国のみなさん、新米を食べられる季節到来です。今年もおいしい新米を存分楽しみたいですね!
ふっくりんこ 田んぼへGO!
2019/06/27
5月中旬、今金の田んぼは準備万端整えられ、いつもの風のそよぐ中、田植えを待っています。
令和になって最初の年の田植えがあちらこちらで始まりました!
今年は天気もよく、いまのところ順調に作業がすすんでいます。昨年が全道的に不作だったので、今年はいい年にしたいとの願いを込めて田植えが始まりました。
苗は浅すぎず、深すぎず適正な深さに植える。これも職人の技がものをいいます。
上の写真は5月14日の田植えの様子です。 下の写真は6月13日の田んぼの様子です。 |
今回も今金稲作部会の吉本部会長に田植えの後の作業について伺いました。
吉本部会長は「田植えのあとは、生育ステージに合わせた毎日毎日の管理作業(草刈りや水の調整など)が大事になる。そのなかでも、水の管理が重要でとても気を使う」という。「天気にあわせて水を入れたり抜いたりりする絶妙な加減が大事だ」と教えてくれました。米職人ならではの技・長年の経験が今金米の「高品質・美味しさ」につながっているのでしょう。
また、「たくさんの人に美味しいといって食べてもらえることを励みに米作りをしている。しかし、毎日毎日の努力の積み重ねも自然には勝てない時がある」という。丹精込めて育てても、台風、日照不足など天気が悪くては今までの努力が水の泡になってしまうことも。それでも、米一筋、おいしいと言ってもらえる米、高品質米を作ることを目標にこれからの3か月間地道な管理作業を続けるという。
吉本部会長は「ふっくりんこは道南でできたお米なので、今金の気候にあっていると思う。安定して作りやすい品種で、不作になりづらい。」という。食味も高評価をえているので、ふっくりんこを作っているそうです。田植えまでがとても忙しく気が抜けなかったけれども田植えを終えて一息入れることができているようで、少しほっとした笑顔で話してくれました。
平成から令和へ 今金米 ふっくりんこ、元気に始動!
2019/06/17
新元号令和が発表になった2019年4月。まだまだ風が肌寒く、春耕の土の匂いが漂う今金です。山々に雪が残っているものの、雪解けが早く本格的に農作業が始まっていました。
4月初め、JA今金町の施設内では種もみの温湯消毒作業の真っ最中です。
JA今金町では平成19年から減農薬の一環として一部種もみの温湯消毒を行っています、温湯消毒により農薬を少なくすることができるので、よりクリーンなお米を作ることができます。
施設内部での作業の様子です。作業を簡単にご紹介します。 (種子を入れた種子袋を 60℃の温湯に 10 分間浸漬する。→浸漬直後、温湯の水面付近で種子袋を5回程度上下させ、種子袋内部の温度の均一化を図る。→温湯浸漬処理終了後、ただちに種子を水で冷却する。) |
4月12日、今金稲作部会の吉本部会長のハウスでは米の籾蒔き作業を行っていました。お忙しい中、少しお話を伺いました。
吉本部会長は、今金で代々農業を営んでいる5代目です。就農してから22年になり、3年前から経営を引継ぎ、今金男しゃくで名高い今金で米作り一筋に取り組んでいます。「ゆめぴりか」「大地の星」「ふっくりんこ」の3品種を作付けしています。
昨年は米づくりの努力が認められ、皇室献上米を奉納しました。品種は「ふっくりんこ」です。就農してから一番印象に残っている出来事になったそうです。
今金稲作部会では、土地と肥料のバランスがとれた田んぼにし、みんなで一致団結して高品質米・低たんぱく米を作ることを部会の目標にしているそうです。
吉本部会長のところでは、ハウスの中で籾蒔き作業中でした。籾蒔き作業はなかなか見る機会がないのでご紹介します! |
ハウスの中で種もみが丸いポットに数粒ずつきれいに入り(↑上写真)、その上に自動で土がかぶさります。そして運搬機にのってハウスの中へまっしぐら・・・・・・!(↓下写真)。 |
種もみはこのハウスで数週間、田植えを待ちます!
収穫までの半年間、気が抜けない今金米職人の戦いの始まりです。職人の温かく力強い手が、今金米を育みます。
色鮮やかなミニトマトの収穫〜北海道今金町ミニトマト生育リポート⑥〜
2016/07/02
週末からずっと、あいにくの雨模様だったのですが、取材当時は今金町に着いた途端にピンポイントで雨がやみました。さすが晴れ男だな、と自画自賛でした(笑)
それでは、2013年7月29日(月)今金ミニトマトの生育リポート⑥と宜しくお付き合い下さい(*^^)v
今回のリポートは、今金ミニトマトの収穫作業ということもあり、個人的にとても楽しみにしておりました。もちろん試食ができるという勝手な期待からです(笑)。
早速、ビニールハウスに入ってみると・・・
枝葉の艶やかな緑の中に、ミニトマトが鮮やかな赤い宝石となって散りばめられておりました。しかも家庭菜園でのミニトマトのイメージしか持っていなかった為、私の予想をはるかに超える実の付きようで、驚きをかくせません。「ミニトマトってこんなにもたくさん実が着くものなのかぁ〜」というのが正直な実感です。
もちろん、収穫作業もスピードが要求されてるようでした、この日も農ガールのお方がテキパキと収穫作業を進めていました。「採っても採っても、どんどんミニトマトが赤くなるのさぁ〜」とのこと。恐るべしミニトマトの収穫作業・・・
とそこで、さりげなく「あのぉ〜、もぎ立てのミニトマトを食べたいのですが・・・」意外にも素直な一言が口についてしまいました。
という訳で、あっさりと所願成就できました(笑)
ほのかな酸味で、実に美味しいミニトマトでした。「もぎ立て」ということに、こだわりがあったので食べることができ、本当に大満足でした。
作業中にも関わらず、快く対応していただき、本当に有難うございました。
ここからは、選別・出荷作業へと移りたいと思います。大まかではございますが、4つの工程に分け、写真に収めてみました。
① 機械を使って、サイズ別に仕分けをしていく作業です。
*水色のコンテナ(プラスチックのカゴ)に4つのサイズに仕分けしていきます。
② 仕分けされたものを手作業でパック詰めをしていきます。
③ それを、ひとつ大体210g以上になるよう調整します。
④ 最後に、箱詰めにして完成です。
特に、私は①のミニトマトのサイズごとに仕分けする作業を黙ってボーっと見入ってしまいました。なんか面白く感じるんですよ。こんなことが好きなのは、子供と私だけだと思いますが…(笑)
最後に、皆さんは黄色ミニトマトがあることをご存知でしたか?不覚にも私は全く知りませんでした。今回初めて見ましたが、最初は赤くなる前の黄色のミニトマト収穫してどうするんだろう、とさえ思ってしまいした(笑)
私が知らなかっただけなんですが、別の所に黄色ミニトマト専用のビニールハウスがあったようです。早速ですが、黄色のミニトマトを試食させていただきました。
「甘い」この一言につきます。こんに甘くて美味しいミニトマトを食べたことがなかったので、感動しました。ほんと果物みたいなミニトマトです。
今回のリポートは、どうでしたか?今金町のミニトマト食べてみたくなったのではないでしょうか?興味をもたれた方は、ぜひJA今金町まで気軽にお問い合わせいただけたらと思います。黄色のミニトマトは、リポーターの私としても一押しです!!(*^^)vほんと甘いフルーツのようでした。
一部ビニールハウスを観光農園として位置づけ、ミニトマト狩りツアーを組んだら、けっこう儲かるのではないかといつもの勝手な妄想を抱いて今金町をあとにしました(笑)
シイタケ栽培の巡回指導を行う
2014/05/22
5月、今金ではあちこちで畑が動きだし、元気な土の香りが漂っています。
今日5月13日は、1回目のしいたけ栽培の巡回指導の日です。今金には3軒の”しいたけ職人”のほ場があり、順次、巡回して菌のまわり具合を確認して指導します。それぞれ進み具合に多少の差がありますが、いずれも例年並みの状況のようです。
さて、ハウスのなかでは、すでに順調に菌もうが出てきています。仮伏せが順調に進み、本伏せの時を迎えている証しです。普通、植菌してからおよそ2ヵ月で白い菌が原木を覆います。仮伏せ、本伏せの工程は「伏せこみ」と呼ばれ、仮伏せは植菌して菌を木に移す期間です。普通、およそ2ヵ月で白い菌が原木を覆います。本伏せとは、菌を木に浸透させる期間です。その間、原木の入れ替え作業を繰り返し、木が平均的に熟成して栄養を取りやすくしてやるのです。この作業をおよそ4ヵ月繰り返します。
今金でいちばん古くからしいたけ栽培を行なっている“しいたけ職人”。40年の栽培歴があり、「食べて安心、美味しいきのこ」への思いと、原木栽培にこだわりを持っています。「原木栽培のしいたけは日持ちがします。そのうえ美味しくて安全です。はじめた頃は春秋2回の収穫でしたが、夏にできる品種が現れてから1年間栽培をしようと思いました」とのこと。
“しいたけ職人”は、ハウス内の温度を22℃から23℃に保ちます。雑菌が活動しない適温。しいたけ栽培は、なんといっても温度と湿度の管理が重要です。いかに良い環境で栄養成分や菌を廻すか。3月に入ったらハウスにネットを掛け、陽をよけて適切な温度と湿度を保ちます。
「今まで試行錯誤して勉強し、殻にはまらない広い視野で情報を収集することが大事と学びました。この40年間、仲間との失敗話ばかり、日々、勉強の毎日でした。」
最後に「1日の仕事が終ったら、必ず、考える時間を作ることが大切」とベテランの職人は締めくくってくれました。
どこも高齢化で、手間のかかるナラの木を切る人が少なくなり、原木の入りが悪くなった。最近の”しいたけ職人”の悩みだそうです。