ぴりか物語
夏から秋へ、枝豆から大豆へ〜北海道今金町大豆「ゆめのつる」2013生育リポート④〜
2013/09/30
今シーズンはじめての初霜が北海道旭川市で観測されたようです。朝方の気温が少し肌寒いぐらいになってきましたので、風邪などひかぬよう体調管理に充分お気をつけ下さい。
それでは、9月27日(金)の今金大豆ゆめのつる2013の生育リポート④と相成ります!!
あいにくの曇り空だったのですが、先月まで緑一色だった「ゆめのつる」の圃場(畑のこと)が、前回の取材から一ヶ月しか経っていないのにすっかり黄金色に染まっておりました。
先月と比べて、目に飛び込んでくる景色がこんなにも違うことに驚き、豊穣の秋が駆け足で北海道に訪れている実感が湧いてきました。
さて、今金大豆「ゆめのつる」が順調に枝豆から大豆になっているのでしょうか。
莢から豆を取り出してみました。
じぇじぇじぇ!!
すいません、NHKのあまちゃん風に驚いてみました(笑)
すごく大きいなぁ〜、と感じたのではないでしょうか。実は、ただ単に水分が含まれているために大きく見えるだけなんです。乾燥して水分がなくなったら、上段にあるような小さい粒をした大豆になります。よく見ると、大豆の表面の色がまだ青っぽい感じがしますよね。これから、今金町の寒暖の差がある気候を味方につけて、じっくりと美味しい大豆になっていく訳です。
9月からの台風の影響を受けて、枝葉の倒伏が激しいのではないかと心配していたのですが、ここ今金町の大豆畑に関しては、全く問題がございませんでした。
今回の取材は、仕事なのに秘かに期待していた紅葉狩りにはちょっと早かった感じは否めませんが(笑)、山や圃場も黄色がかった景色に、四季がはっきりしている北海道ならではの、「秋」というものをあらためて体感できました。秋空はやはり高く感じ、空気はとても澄んでいました。
昨年の北海道は、紅葉を楽しむ期間がとても短いかかった記憶がございます。今年はいつも通りの紅葉が楽しめる予感・・・。
それでは、一句詠ませていただきます。
『色づく秋 大豆畑も 衣替え』
今金町「ゆめのつる」2年目の収穫に、否が応でも期待がかかりますね(*^^)v
幼い枝豆がなっていました!!〜北海道今金町大豆「ゆめのつる」2013生育リポート③〜
2013/08/30
お盆・夏休みと楽しい良い思い出をつくれましたでしょうか!?私は、ここ今金町にて、夏の入道雲がとても綺麗な写真撮ることができ、ちょっぴり嬉しい気持ちになりました。最近は写真の楽しさに、すっかりハマっております。
それでは、今金大豆ゆめのつる2013の生育リポート③と相成ります。
前回から1ヶ月以上経過しての現地リポートということもありましたが、大豆「ゆめのつる」の身の丈が、私の腰上ぐらい(1m強)まで伸びておりました。さらに、今回のリポートは花が咲いた後にサヤをつける、着莢(ちゃっきょう)度合いをこの目で確かめることが目的でした。
さて、今年の「ゆめのつる」は、どんな枝豆になっているのかと思い、期待に胸膨らませて、畑の中に入ってみました。早速、枝葉をめくってみると・・・。
すっかりバッタになっていました。
そんな冗談はよせ!!(笑)ということで恐縮ですが、豆の大きさが小さい産毛がいっぱいの生まれたての赤ちゃんのような枝豆になっていました。
今年の歩留まり(豆の付き具合のこと、莢が多いとか少ないとか)は、どうでしょうか?素人の私には判断できませんが、下の写真でみてみると、一株当たりの豆のなり具合はこんな感じでした。
たくさん、莢がついてるのではないでしょうか。
まだまだ残暑が続く北海道今金町ですが、今回の取材時に今年初のトンボをみつけましたよ。
上の写真のどこかにトンボがいます。どこにいるのか見つけてみて下さい!!(*^^)v
それでは、一句詠ませていただきます。
『ゆめのつる しるしの先に 蜻蛉かな』
写真の中のどこにトンボがいるか見つけられたのではないかと思います(笑)
一人でニヤニヤしながら、今金町を後にしました。
芽がすくすくと育っています〜北海道今金町大豆「ゆめのつる」2013生育リポート②〜
2013/07/09
久々に、ゆめのつる生育リポートをお届したいと思います。今回は、先月の6月17日と今月の7月4日の合併ブログとなります。
今金大豆ゆめのつる2013の生育リポート②と宜しくお付き合いください(*^^)v
6月17日は、透き通る青色が眩しいぐらいの天晴な天気となりました。ポカポカ陽気に誘われて、ここ今金町の「ゆめのつる」のほ場に立っております。
青空色と大地色のコントラストが綺麗な一枚を撮ることができました(上の写真)。前回の種まきを終えた大地から「ゆめのつる」の芽も縦一列に綺麗に発芽していて、素朴ながらも心安らぐ田舎の原風景といったところでしょうか。
↓青々しい若い新芽をアップで撮影してみました。
なんだか新芽が蝶々みたいに見えませんか!?はい、見えませんね・・・(笑)
冗談はさておき、今年は播種 期(*種をまく時期のこと)以降、干ばつ傾向であったにもかかわらず、発芽も良好でしっかりと大地に根付き、光合成を葉一面でしているように私は感じました。植物が発芽する条件として、地温と地中の水分が重要で、播種直後の天候で、発芽の良し悪しが左右されるそうです。今年は、雨がほしい時期に雨が少なかったのにもかかわらず、思いのほか発芽が良かったのはおそらく4月に降った雨が土の中に残っていたからではないかと推測している、とのことでした。
ここからのリポートは、7月4日(木)の「ゆめのつる」と相成ります。あいにくの曇り空の天気でしたが、ほ場の大豆は、しっかりと生育しておりました。上段にある写真と比べて、写真一面の緑の多さにすぐ気づくのではないかと思います。
背丈は、私の膝下ぐらい(35cm前後)まで伸びていました。
午前中には、適度な雨が降っていたそうですが、取材時には、すっかり止んでいました。「ゆめのつる」にとっては、恵みの雨だったように感じました。
前回に引き続き、突然ですが俳句を一句詠ませていただきます。
『風薫る めぐみの雨を 愛でる豆』
季語が入ってるので、今回こそは正真正銘の俳句だ!!(前回の川柳は→こちら)、と一人でしっかり実感をして(笑)今金町を後にしました。
大豆「ゆめのつる」勝負の2年目〜北海道今金町大豆「ゆめのつる」2013生育リポート①〜
2013/05/31
JA今金町ホームページをご覧の皆様、こんにちは!!昨年の試験栽培の大豆「ゆめのつる」のブログを担当させていただいておりましたJA今金町フードリポーターのタケと申します。一般圃(読み:いっぱんほ 意味:本格的な畑の意。)として、作付面積が大幅に増えた大豆新品種「ゆめのつる」を今年も引き続き生育リポートしていきますので、どうぞ宜しくお付き合いください。ちなみに、今年は今金ミニトマトの生育リポートも担当させていただいております。こちらのリポートブログにもぜひ遊びに来て下さいね!!(*今金ミニトマトリポートは→こちら!!)
それでは、「今金大豆ゆめのつる2013」の第1回目のリポートと相成ります。皆様、ぜひ最後までご一読いただければ幸甚です。
北海道は、全域的に久々の晴れ模様となりました。道南のここ、今金町も久々の快晴でした。本日は、今金町発!!の大豆「ゆめのつる」2年目の播種作業(種まき)日です。
上記の写真は、苦労知らずの美白で綺麗な私の手、じゃなかった大豆「ゆめのつる」の種です(笑)見た目は赤くて可愛らしく美味しそうに見えるかもしれませんが、忌避剤をコーティングしているため赤いのです。忌避剤は、害虫や有害動物を近寄らさないという効果があります。種まきをしてもカラス等にほじくり返させられる心配はないので、とても安心です。
この種と私は半年ぶりの再会でした。実は、この種は昨年の大豆「ゆめのつる」リポートにて収穫された種ということを知らされて、ちょっぴり感動してしまいました。昨年の生育リポートでお世話になった今金の大地の職人さんが丹精込めて作ったものだということです。ここ今金町では、大豆「ゆめのつる」の種の種を作る産地でもあるんですよ
2013年5月26日 今金町発!!大豆「ゆめのつる」の播種作業が行われました。今年は肌寒い日が続いたため、昨年より播種作業(種まき)のスタートが遅れました。今年からは、本格的な作付けということで、今年からお世話になる大谷さん(トラクターに乗っているお方)の圃場では、2.2haという今金町の作付面積の中でも大きい部類に入るかたちで展開されていきます。
↓トラクターの後ろに装着している種まき機械(プランター)をアップで見てみると、
こんな感じです(*^^)v
播種作業は、機械を使っているため見る見るうちに終わっていきますが、安全運転で事故のないようすすめていきます。
写真を見てあらためて感じることは、雨に見舞われることがなく、万事快調に播種作業が行われて本当に良かった、ということでした。
これから、大豆「ゆめのつる」がすくすくと育っていくことを考えると本当にワクワクしてきます。今年からは試験栽培ではなく、一般圃といって『食用として流通する』ことを前提に栽培されるからです。私としても昨年から携わっている者として、まさに今年は勝負の年になるのではないか、とひしひしと感じました。今回の取材を通して、今金の大地の職人である大谷さんの大豆「ゆめのつる」に対する期待感を肌で感じることもできました。
突然ですが、ここで俳句を一句思いついたので詠ませていただきます。
『今金の 未来を担う ゆめのつる』
季語が入っていないので俳句ではなく川柳だった、ということは全く気にせず(笑)今金町を後にしました。
今金町発!期待の新品種!! 大豆「ゆめのつる」リポート 2012年11月第7号
2012/11/14
「ゆめのつる」収穫にて、三つの『安』を想う!!
前日まで雨が降っていたので、「ゆめのつる」の収穫は大丈夫なのか?かなり不安で心配をしていたのですが、当日は私の願いが通じたのか、秋晴れとなりました。私の普段の行いが良いからだと思われます(笑)
冗談はさておき、皆様お待ちかねの大豆新品種「ゆめのつる」収穫リポートと相成ります。それでは、はりきって参りましょう!!
11月5日(月)、大豆新品種「ゆめのつる」の収穫作業が行われました。今金の大地の職人さんが、コンバインに乗って、気持ち良く、みるみるうちにきれいに刈り取りがすすんでいきました。今金町における当たり前の風景かもしれませんが、農作業の効率を上げるための機械化の恩恵だな、と私は感じました。
今年の大豆、特に「ゆめのつる」に関しては期待通りの成果ではないかと実感しました。「ゆめのつる」の特性である収量が見込めるということもありますが、雪解けが遅く、干ばつに見舞われたことが嘘のようにな豊作となるのではないかと予想されます。
「ゆめのつる」の豆自体も裂皮が少なく、見た目の外観品質もきれいで、美味しそうな大豆が取れたように感じました。せっかくですので、獲れたての「ゆめのつる」を桧枡に入れて、写真を撮ってみました。枡に入れた「ゆめのつる」は、枡だけに枡々きれいに見えるのではないでしょうか?
駄洒落ですいません…(笑)
半年間ぐらいの期間をかけて「ゆめのつる」の作付けから収穫までリポートしてきましたが、無事に「ゆめのつる」の収穫に立ち会えたことは素直に喜ばしいことだなと感じました。しかし、今金の大地の職人さんの高い農業技術があったとしても、農業とは天候次第なところがあるので、リスクを管理しながら進めなければなりません 。農業は慈善事業ではできないので、儲かる仕組みをきっちり作り、作物の量を上げて行く必要があります。
試験的な作付けであった「ゆめのつる」も、来年以降は栽培面積を広げていくことになるでしょう。安全・安心な農産物を安定的に買える事と作り手の農家さんの暮らしが安定する事は、表裏一体なのではないかと考えています。政治的には、TPP問題などで不安定な要素がございますが、安心・安全だけではない、『安心・安全・安定』という三つの『安』が重要になり、消費者と生産者が一緒になって考えていくことが必要ではないかと個人的には思います。
最後に、今金町の大地の職人さんの所へ、月一回のリポートをさせていただきましたが、もしかして大地の職人さんには月一回の休みがあったのかな…と思います。忙しい中、「取材という名目でお邪魔させてもらったのではなく、邪魔しただけだったかもしれない…」と深く反省すると共に、貴重な時間を作っていただいたことに、心より感謝申し上げる次第でございます。
本当に有難うございました。