ぴりか物語
2013年 ぴりか物語 あきこ(秋小麦)に穂が!!
2013/06/19
6月に入って、急に暑くなった北海道。今金の鳥たちも突然の夏の陽気に気持ちよさそうにおもいっきり大合唱をしています。それに合わせて虫の声も聞こえ始めてきた今金です。
1か月前はやっと顔をだしたばかりのはるこ(春小麦)でしたが、あきこ(秋小麦)姉さんに負けてはならずと一生懸命追いつこうと栄養をぐんぐんと吸って、もう止葉期を迎えていました。止葉をつけているはるこ(春小麦)は止葉の茎の中に幼穂を大事に育てていました.「あと少しで幼穂が元気に顔を出すのよ。大事にそだてなくっちゃね!」。今金に吹くここちよい風の中、はるこ(春小麦)の独り言が聞こえてきます。
一方、あきこ姉さん(秋小麦)は、はるこ(春小麦)の様子に一安心。自分はというと、すでに出穂期を迎えていました。この1か月でもう十分な栄養を蓄え、あちらこちらから青い穂が顔をだしていました。あいかわらず、たくましい体を左右に揺らしながら、「今年も無事に穂を出すことができたわ。あと1か月、気を抜かずに黄金色の穂に育ててみせる!」今金のあきこ(秋小麦)姉さんの自信にみちた声が聞こえていました。
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幸せの黄色い花が咲きました〜北海道今金町ミニトマト生育リポート③〜
2013/06/07
5月26日(日)の大豆「ゆめのつる」の取材の帰りに、今金ミニトマトに花が着いたことを聴きつけました。突然ではあったのですが、ミニトマトビニールハウスへ立ち寄らせていただくことにしました。
ミニトマトの生育リポート③いってみましょう!!(*^^)v
突然訪問にもかかわらず、快く対応していただき、ビニールハウスの中に入らせてもらいました。
すると・・・、
思わず「うぉ〜、カワイイ花だなぁ〜」と私の外見からは想像できないよな言葉をつぶやいてしまいました(笑)。意外にもミニトマトの花をみるのは、初体験です。
ミニトマトの茎も伸びていて、背丈で50〜60cmぐらいまで成長していました。前回の記事の写真と見比べてみると、違いがはっきりわかるのではないかと思います。
農業では、花が咲くことを着花(ちゃっか)するといいます。ミニトマトの花の色って黄色なんですねぇ〜、白かと想像しておりました。相変わらず、ど素人ですいません・・・(笑)
いわゆるハウスモノという野菜は、ほんと成長の進み具合が早いなぁ〜とあらためて感じることとなりました。このまま順調に成長すれば、7月ぐらいには、取材という名のミニトマト狩りができるのではないだろうか・・・(笑)、と勝手な妄想をしながら今金町をあとにしました。
大豆「ゆめのつる」勝負の2年目〜北海道今金町大豆「ゆめのつる」2013生育リポート①〜
2013/05/31
JA今金町ホームページをご覧の皆様、こんにちは!!昨年の試験栽培の大豆「ゆめのつる」のブログを担当させていただいておりましたJA今金町フードリポーターのタケと申します。一般圃(読み:いっぱんほ 意味:本格的な畑の意。)として、作付面積が大幅に増えた大豆新品種「ゆめのつる」を今年も引き続き生育リポートしていきますので、どうぞ宜しくお付き合いください。ちなみに、今年は今金ミニトマトの生育リポートも担当させていただいております。こちらのリポートブログにもぜひ遊びに来て下さいね!!(*今金ミニトマトリポートは→こちら!!)
それでは、「今金大豆ゆめのつる2013」の第1回目のリポートと相成ります。皆様、ぜひ最後までご一読いただければ幸甚です。
北海道は、全域的に久々の晴れ模様となりました。道南のここ、今金町も久々の快晴でした。本日は、今金町発!!の大豆「ゆめのつる」2年目の播種作業(種まき)日です。
上記の写真は、苦労知らずの美白で綺麗な私の手、じゃなかった大豆「ゆめのつる」の種です(笑)見た目は赤くて可愛らしく美味しそうに見えるかもしれませんが、忌避剤をコーティングしているため赤いのです。忌避剤は、害虫や有害動物を近寄らさないという効果があります。種まきをしてもカラス等にほじくり返させられる心配はないので、とても安心です。
この種と私は半年ぶりの再会でした。実は、この種は昨年の大豆「ゆめのつる」リポートにて収穫された種ということを知らされて、ちょっぴり感動してしまいました。昨年の生育リポートでお世話になった今金の大地の職人さんが丹精込めて作ったものだということです。ここ今金町では、大豆「ゆめのつる」の種の種を作る産地でもあるんですよ
2013年5月26日 今金町発!!大豆「ゆめのつる」の播種作業が行われました。今年は肌寒い日が続いたため、昨年より播種作業(種まき)のスタートが遅れました。今年からは、本格的な作付けということで、今年からお世話になる大谷さん(トラクターに乗っているお方)の圃場では、2.2haという今金町の作付面積の中でも大きい部類に入るかたちで展開されていきます。
↓トラクターの後ろに装着している種まき機械(プランター)をアップで見てみると、
こんな感じです(*^^)v
播種作業は、機械を使っているため見る見るうちに終わっていきますが、安全運転で事故のないようすすめていきます。
写真を見てあらためて感じることは、雨に見舞われることがなく、万事快調に播種作業が行われて本当に良かった、ということでした。
これから、大豆「ゆめのつる」がすくすくと育っていくことを考えると本当にワクワクしてきます。今年からは試験栽培ではなく、一般圃といって『食用として流通する』ことを前提に栽培されるからです。私としても昨年から携わっている者として、まさに今年は勝負の年になるのではないか、とひしひしと感じました。今回の取材を通して、今金の大地の職人である大谷さんの大豆「ゆめのつる」に対する期待感を肌で感じることもできました。
突然ですが、ここで俳句を一句思いついたので詠ませていただきます。
『今金の 未来を担う ゆめのつる』
季語が入っていないので俳句ではなく川柳だった、ということは全く気にせず(笑)今金町を後にしました。
花が咲く直前に定植となります〜北海道今金町ミニトマト生育リポート②〜
2013/05/16
桜前線が北海道に上陸したということで、もしかしたら今金町で今年初のお花見ができるかなと楽しみにしておりました。ところが、5月9日の今金町は桜の開花はまだ先のようでした。春よ来い♪早く来い♪春の訪れが遠く感じる今回の取材となりました。
しかし、ここ今金町のビニールハウスの中は、少し汗ばんでしまうぐらいのポカポカした陽気に包まれておりました。前回の取材から2週間しかたっていないのに、ミニトマトがグングンと育っています。成長の度合いがこんなにも早いなんて本当にビックリです。
ビニールハウスの土の部分は、銀色のマルチシートが敷き詰められています。なぜかというと、土の上にシートを被せて温度管理をしている、とのとでした。しかも、このマルチシートは色によって効果が異なるようで、様々な農家さんが自分の土壌に合う色を選択して使っているそうです。ちなみに、こちらの藤倉さんでは表が銀色で裏が黒のマルチシートを使用していました。
黒いポッドに入っていたミニトマトの苗が、定植されて背丈で30cmぐらいにまで成長しています。定植とは最終的に育て上げる畑、植えなおす作業のことをいいます。家族総出で5,200株ぐらいを一株ずつ敏速に手作業で行うそうです。ビニールハウスの中は100坪ぐらいあるので、大変な農作業だと感じました。ポッド苗から定植をするタイミングというのも難しく、ミニトマトの収量に大きく影響するそうです。そのノウハウは、ミニトマトの花が一輪咲くか、咲かないかのタイミングがベストだということでした。
天候に左右されることが少ない「ハウスもの」といわれるミニトマトですが、今回のリポートで今金ミニトマト職人さんの“食卓に安心安全で美味しいミニトマトを届けたいという想い”と“経験に裏付けされた高度な知識”の融合を垣間見たような気がしました。
追記
実は、隣のビニールハウスにて今回の定植作業の前段階である幼苗を黒いポッドに移す作業である「鉢上げ」を手伝ってきました。私も手伝わせていただくことになり張り切って行いましたが、その姿は「鉢上げ」ごっこ!?をしている子供のようではなかったかと思われます(笑)
上の写真の左上にある幼苗の束をひとつずつフォークで取り出し黒いポッドに移し替えます。けっこうな前傾姿勢で根気のいる作業なので、軟弱な私は軽く頭がボッーとしてしまいました(笑)
ちなみに上の写真の人物は私ではなく、今でいうところの農ガールさんです。あしからず・・・。
忙しいところを邪魔しただけになってしまい、本当に申し訳ございませんでしたm(__)m 今金町の大地の職人さんである女性の方々の温かい人柄に触れ、北海道の大らかさを感じることが出来ました。おかげで「鉢上げ」作業という貴重な体験が出来たことを心から感謝申し上げます。
2013年 ぴりか物語 はるこ(春小麦)とあきこ(秋小麦)の春
2013/05/09
5月に入っても、北海道のあちこちで季節外れの雪がふりました。
今金の里にも春も告げるフキノトウやつくしがあちらこちらにみられますが、まだまだ空気がピリピリと冷えています。いつもなら、「春だ!春がきたよ〜!」と鳥たちのさえづりが響きわたっているのですが、お天気の悪さのせいか、今年は今ひとつ元気がないようです。
畑の土もまだまだ湿っていましたが、4月21日くらいに種をまいて、10日くらいたったはるこ(春小麦)が顔を出していました。その姿は、今金の畑の栄養をいっぱい蓄えて、凛としています。「こんな寒さなんかに負けないわ!」と。
一方、あの儚げなあきこ(秋小麦)は、一冬雪の下で過ごした経験から「私は何があっても大丈夫よ!」と畑にずしっと根を張ってみちがえるほどたくましくなっていました。緑が濃くしっかりしたあきこ(秋小麦)は「何があっても動じませんわ!」とまさしく今金の姉さんです。