ぴりか物語
実のなり方に驚愕!!〜北海道今金町ミニトマト生育リポート⑤〜
2013/07/08
都会に住んでいると、カラスと鳩ぐらいしか鳥類を観る機会がありません。雀なんて何処へいってしまったのでしょうか!? そんな中、今金町にてツバメを見ることができ、なんだか地味に感動してしまいました。
2013年7月4日(木)今金ミニトマトの生育リポート⑤いってみましょう!!(*^^)v
ミニトマトの枝葉の密度が相当濃くなってきていますねぇ〜。第7〜8花房(房条になった花の集まり)ぐらいまでミニトマトが育っておりました。あきらかに茎がツルのようにうねりだし、小ジャングル化しているように私は感じてしまいましたが、目をよく凝らして見てみると・・・
きちんと一定方向に茎を揃えているようでした。ミニトマト職人の藤倉さんに聞いてみたところ、この作業をしっかりと実施しないと収穫の際に大変なことになるそうです。体に巻き付かれ過ぎてしまい、ビニールハウスから出られなくなってしまうらしい・・・、いや冗談です(笑)
「ミニトマトが赤くなるのは、地面から近い位置からなんだなぁ〜」意外と初知識でした。
しかも、赤くなるのは、房の根元から順番に赤くなるそうです。なるほど・・・
下の写真は、1つの花房に3房もなっているのを発見!!
ブログをご覧のお茶の間のあなたも「なり過ぎでしょ!!(笑)」って感じたのではないでしょうか。商業ベースとしてのミニトマトだから当然だとわかっていながらも、こんなにも沢山なってしまうミニトマトに私は唖然としてしまいました。
今回は赤くなり始めたミニトマトを見ることができ、ミニトマトだけにミニ嬉しく感じました。取材的には1個ぐらい食べてもよかったんじゃないかなぁ〜、と後悔の念を抱きつつ(笑)、今金町をあとにしました。
2013年 ぴりか物語 ”あきこ”と”はるこ”に花が咲きました!!
2013/07/05
7月に入って、今金にも本格的な夏がやってきました!今金の鳥たちも夏の太陽のもと、思いおもいに力いっぱい鳴いています。カッコー、ピーッ、チュンー!!
下の写真は7月3日の様子です。
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この2週間くらいの間に、“はるこ”(春小麦)はめざましい成長をとげ、花が咲きその短い花の時を終えました。ようやく“あきこ”(秋小麦)姉さんに追いついたかなという“はるこ“です。穂の先には細いヒュンとしたひげを夏空に向け凛としている姿は、春に見たか弱い”はるこ“を思うと感無量です。さわさわと今金の風に体をなびかせ、しなやかに体をゆらしている”はるこ“は「あきこ姉さん、”はるこ“も一人前に花をさかせることができたのよ!」といっているようです。
一方、“あきこ”は、“はるこ”の成長を喜び、あいかわらず堂々とした力強い穂を空に向けていました、ひと回りもふた回りも大きくがっしりたくましい穂を左右に揺らしながら、ひと足早くラストスパートに入ります。小麦をなでてやるといい小麦が出来るといいます。今金の里に吹く風が小麦にとてもいい自然の恵みとなっているようです。これから、一日一日、お天気とのせめぎあいです。もうすぐ、黄色く色づく時を迎えるのですが、大雨や台風の来ないことを祈るばかりです。
2013年 ぴりか物語 今金男しゃく。こんなに大きくなっています!
2013/07/05
7月に入って、今金にも本格的な夏がやってきました!今金の鳥たちも夏の日差しのもと思いおもいに力いっぱい鳴いています。カッコー、ピーッ、チュンー!!
今年の春の遅さを挽回して、今金は男しゃくの花でいっぱいです。薄紫の絨毯があちらこちらにしきつめられています。今金に吹く風に、男しゃくたちが得意げに左右に体をゆらしているいつもの風景、緑の葉の中にたくさんの薄紫の花。今年の男しゃくの花は例年に比べとてもきれいな色をしているようです。同じように育てても毎年違いがでるのは、自然との中で作物を育てるむずかしさなのでしょうか、おもしろさなのでしょうか。
種芋をまいてから70日目、花を満開に咲かせている男しゃくを掘ってみました。茎は、今金男しゃくの特徴といってもいいと思うくらい太くてしっかりしています。ずっしりした芋の株を引き抜いてみると、丸々とした7cm前後の男しゃくがすでについていました。もうこんなに、たくさんの芋をつけていたのです。今年も順調に成長していることに、ひと安心。
お天気は人間の力ではコントロールしようがありません。その自然の中で作物をつくるということに、また、作られた農産物に感謝して食べたいと思います(M)
実が着き始めました。〜北海道今金町ミニトマト生育リポート④〜
2013/06/20
昨日まで、札幌では北海道神宮例大祭(札幌祭り)が開催されており、札幌の初夏を感じさせるお祭りムード一色でした。そんな札幌祭りの余韻を引っさげて、ここ、今金町に訪れております。
6月17日(月)今金ミニトマトの生育リポート④と相成ります。それではお祭り気分で、いってみましょう。わっしょい!わっしょい!!
まずは、下の写真をご覧下さい。
「うぉ〜〜〜」と感じた方もいらっしゃるのでは、ないでしょうか?私は、ビニールハウスに入った瞬間に、「早っ!!!!!」と速攻ミニトマトにツッコミを入れてしまいました(笑)
前回の訪問から3週間しかたっていないのに、ミニトマトの背丈が二倍以上伸びていました。ミニトマトの樹木は、ぐんぐん長くなり、最終的には第12〜13花房まで伸びるそうです。正直、ミニトマトがそんなにも伸びることに驚きをかくせません。ちなみに、花房とは房状になった花の集まりのことをいいます。地面から一番近い花房のことを第1花房といい、順番に数えていく訳です。1か所からいくつもの花梗(*花を支える枝のこと)を伸ばして、花を咲かせている訳です。
農業用語で、開花して実が着くことを「着果」するといいます。ミニトマトの花は雄しべ、雌しべの両方を備えている両性花と言われていて、自家受粉(*自分の花粉で受粉をする)をします。受粉が行なわれると、子房(*雌しべの下の方がふくらんだ所)が肥大してミニトマトの果実となるわけです。その実がきちんと着けばいいのですが、花房の全部に実が着くわけではなく、そこが今金ミニトマト職人の腕の見せ所となります。
下の写真は、第1花房のアップを撮影したものです。きれいに着果していますねぇ〜(*^^)v
着果の成長を促すためのポイントとして、花房にホルモン剤をかけることを行っているそうです。今金ミニトマト職人の藤倉さん曰く「第1花房に上手に実をつけさせるということが大地の職人の匠の技である。その際に、重要になるのが「トマトトーン」というホルモン剤の活用だ」ということでした。花粉がめしべに受粉した時に発生する植物ホルモン剤(トマトトーン)を霧吹きで、人為的にミニトマトの花に吹き付けることです。これは、花粉で受粉したと勘違いさせて実を太らせる方法です。ビニールハウスの温度調整や水まき等の基礎管理をしっかりやっている上で、このような地道で細かい作業も要求されているんです。大変根気のいる作業で、私には絶対に向いてない作業だなぁ〜と妙に感心してしまいました(笑)
最近、道の駅や農家さんの直売所などで花梗が着いたままのミニトマトを見たことがありませんか?「房どりミニトマト」というらしく、家庭菜園している方が以外は、なかなかお目にかかれないと思います。房どりミニトマトという言葉を聞いただけで、思わずジュルっとよだれが落ちそうになってしまいますよね。ネーミングの大切さを改めて実感し、リポーターの役得として鮮度と採れたて感抜群の房どりミニトマトを食べてみたい・・・、よこしまな考えを抱きつつ(笑)今金町を後にしました。
2013年 ぴりか物語 今金男しゃく。待ちぼうけの6月
2013/06/19
6月に入って、急に暑くなった北海道。
今金の鳥たちも突然の夏の陽気に気持ちよさそうにおもいっきり大合唱をしています。それに合わせて虫の声も聞こえ始めてきた今金です。今金の里のあちらこちらに可憐な花も咲き始めています。
遅い春と5月下旬から好天が続きすぎて雨がなく、前年に比べ少し生育が遅れている今金男しゃくです。葉は出ているものの、まだふかふかの布団をかけてもらえません。「今年は春からずっと待ちぼうけ!」と男しゃくたちが風にふかれながらその時を待っています。
また、男しゃく職人は空と畑を観察しながら、一雨くるのをじっと待ちます。「雨がふれば農作物は元気になるんだ!」「雷がなるともっと元気になるんだ!」
雷によって、窒素化合物ができ肥料となるのか農作物が元気に育つと昔の人はいっていたようです。雷が自然からのプレゼントなのでしょう。雷が良い効果をもたらすこともあるのです。自然に感謝!
※今金男しゃく職人の男しゃく作りへの想い
今金男しゃく職人は言います。「私たちは代々、昔からの技術を受け継ぎながら、管理の徹底をしている。防疫検査を徹底し、どんな年でも同じ品質を保つ努力、それは毎日毎日積み重ねで今日まで積みあげられてきたもの。毎日、畑と男しゃくの葉をまず見て歩くそれが基本なんだ。」それは本当に地道な根気のいる作業です。手抜きをしようと思えばいくらでもできるでしょうが、今金しゃく職人は手をぬきません。まじめに男しゃくつくりに向き合っています。
もう一つ、「その時々の市況によって、目先の利益の追求で今金男しゃくといえないものを出すことはしない。長い目で見て、評価される品質のよいものを出荷するんだよ。自分たちの作るものに自信をもったものを全国にお届けしたい。これでずっと産地のブランドを守ってきた」。今金男しゃく職人の強い信念を感じました。
今金の職人たちのずっと大切に築いてきたブランドはこれからも受け継がれると確信しました。(M)