今金発!ニュース
続『恐るべき輸入農産物の実態』 昨年のJA今金町青年部視察の様子
2012/01/25
昨年12月、JA今金町農協青年部では道外視察研修の一環として、横浜港における輸入農産物の実態を視察を行いました。
その時の様子を一部ご紹介します。(前述の奥村氏に案内していただきました。)
広大な敷地の倉庫群の一角に、青いポリ容器が野積みされていました。
容器には「ヒラタケ塩漬」と書かれています。
これは仮置きではなく、長い場合だと数年間そのまま放置されてから食材として出荷されていくそうです。
夏場はかなりの高温になるはずですが、虫が湧いたり腐ったりすることは無いそうです。
青いポリ容器のすぐそばには、緑色のビニールで覆われた倉庫がありその中には色々な輸入野菜(漬物の原材料野菜やショウガetc)が保管されていましたが、温度管理はされておらず長い場合は数年間置いてあるとのこと。
少し見づらいですが、写真中央に野良猫が写っています。
保管されている食品は、出荷先の工場で化学薬品や添加物で綺麗に処理されるそうです。
倉庫内にも、例の「青いポリ容器」が置いてありました。
『恐るべき輸入農産物の実態』 青年部が研修を行いました
2012/01/23
先週1月19日、道南の北斗市「農業振興センター」でJA道南地区青年部協議会のリーダー研修会が開かれ、各地区の青年部員と女性部員あわせて50名余が参加しました。
JA今金町青年部からは仁木儀一部長をはじめとして、5名の部員が参加。研修会では「輸入農産物の実態について」、講師を招き学習を行いました。
講師の横浜港湾労働組合書記長の奥村芳明さんは、1973年に港湾労働組合の専従となり現在は700名の労働組合の書記長として活動されているそうで、同組合は1984年の外米輸入反対海上デモを実施以来、日本の食料と農業を守るために奮闘してきた組合でもあるそうです。また、「港湾関係物流実態調査研究会」を設立し、輸入食品問題を調査分析し、「恐るべき輸入食品」(合同出版社1986年初版)として執筆。それを映像化したビデオ「それでもあなたは食べますか」が当時大反響を呼びました。
これまで、輸入食品の講演や港見学を年間100件以上行い、1万人以上の団体の人達と交流・研修を行ってきたそうです。
講演では横浜港、ひいては日本における輸入農産物の保管実態(主に山菜類等が野ざらしのまま、何年も保管されているなど)にはじまり、食料自給率や穀物自給率、TPP参加の場合の日本の国家安全保障・主権の危機の問題、食品添加物の問題や食品表示の問題、輸入食品の検査態勢のずさんさの問題(ほぼ書類検査のみで、現物検査ほぼ無しという現状)、ポストハーベスト農薬etc 現場の現状もふまえながらのお話しで、大変ショッキングな内容の研修会となりました。
講演会終了後、出席者からは多くの質問があがり関心の高さがうかがえました。
TPP問題が具体的になってきている現在、農業者・農業団体として輸入食品の現状はまったく看過できるものではありません。TPP参加の場合は、「非関税障壁」の撤廃という武器で、より劣悪で安心できない食品が私達日本国民の食卓に上ることは明白です。
ひとりひとりが危機意識をもって「食と農」についてより深く考える研修会となりました。
新年明けましておめでとうございます
2012/01/06
あけましておめでとうございます。平成24年の年頭にあたり謹んで新年のご挨拶を申し上げます。組合員の皆様におかれましては輝かしい新春を心新たな気持ちで、希望を持たれてお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年の本町農業は、春先には低温・日照不足等による生育の遅れが心配されましたがその後の天候は回復傾向に向かい、台風など大きな被害もなく総体的には平年に近い出来秋となりました。これもひとえに組合員の皆様のたゆまぬ努力の賜と深く敬意を表する次第であります。
「日本国の在り方」を根本から変えてしまうTPP問題は、農業関係者のみならず日本国民に大きな衝撃を与えました。生命産業である農業への大打撃は勿論のこと、医療保険制度や食の安全等が崩壊する恐れのある「米国ルール押しつけ」のISD条項の存在など、TPPへの交渉参加はこの国の形を大きく変貌させてしまう事は確実です。この問題はまさに正念場を迎えていますが、専業的な担い手が夢と希望、意欲を持って持続的に農業生産活動や魅力ある農村生活を営むことが出来るよう、地域の生産力の向上と食料安定供給への更なる貢献を目指して北海道農業の潜在能力をフル発揮するために、JAグループ一丸となって今後更にTPP問題を始めとして、必要な政策の提言と実現を求めていくことが必要です。
また、当町の農業を取り巻く情勢は、国際化の進展とともに農政の大転換が行われ、農家戸数の減少・高齢化、農業予算の削減と地方財政の悪化と厳しい情勢にあります。助成金農業からの脱却と経営形態の選択、生産基盤の維持と地域農業の活性化、農畜産物の安全安心への取組など課題は山積しています。
そうした厳しい状況ではありますが、『農家が自立して経営に夢をもつこと』を実現に向けて、各事業部門別の戦略目標・実行計画に引き続き取組み、強力に推進してまいります。
「組合員のすべき役割」「JAのすべき役割」この二つの役割を理解し実践することができれば、まさに車の両輪となって確実に一歩一歩目標へ向かい、また組合員の皆様の負託に応えることが出来ると堅く信じております。組合員の皆様におかれましては、どうかより一層農協事業に結集していただき、組合員・農協の夢を実現して参りたいと思いますので宜しく御願い申し上げます。
本年も災害がなく家族が健康で豊穣の出来秋を迎えることができますよう心から御祈念申しあげます。
今金町農業協同組合 代表理事組合長 細川信一
一緒にがんばろう東北! 牧草ロールを支援の取組です!!
2011/11/28
3月11日、東日本大震災が発生し東北地方に甚大な被害を及ぼしたことは、日本国民すべてに衝撃をあたえました。津波の被害は言わずもがな、原子力発電所の事故により現在も日本各地に、放射性物質による影響が及んでいます。
11月9日、今金町から1台のトラックが牧草ロール28個を積んで、被災地福島県二本松市にむけて出発しました。福島県の畜産家5戸の飼育する肉牛に、放射性物質に汚染されていない牧草を届けるためです。
この、牧草ロール支援は鈴岡地区の幅口博隆さんの妻、幅口志保さんの呼びかけで実現しました。二本松市で同じ畜産業を営む友人が、牧草が無く困っている事を聞き「自分に何か出来ないだろうか・・・」と思い行動されたそうです。
課題となったのは運賃をどうするかということ。牧草ロールは有志の寄付で集めるとしても、福島県まで運ぶ運賃をどうするか・・・。JAの酪農畜産課に相談し色々と模索して酪農学園大学の被災地支援ネットワークにたどり着き、被災地支援のため酪農学園大学に集められた募金から、牧草ロールを運ぶために運賃分をなんとか確保することが出来ました。しかし、この募金ももう底をつき、再度牧草を送ろうにも違う資金源を探す必要に迫られているという状況です。
「継続的な支援が必要なんです」
今回の支援についてお話を伺うなかで、幅口さんは『今は、TVでも震災の影響について取り上げられなくなってきているように感じます。取り上げられても、耳当たりの良い美談だけ。牛には餌を与えなきゃいけないけど、国の支援策が曖昧で、補償があるのか分からないなか最低でも月に30万円位は餌代が必要になるんです。』と語り、『速効性があって、なおかつ息長く「活きる支援」を直接届ける必要があるんです!だけど、個人的に支援を行うのはもう限界・・・。組織やJA、町の取組として何とか継続的に実施してもらいたいんですよ。』と、悔しさを滲ませながら語りました。
こうした苦労を乗り越え今回送った牧草ロールは日進地区の小池泰徳さんが8個、残りを幅口さん夫妻が提供し送られました。第2回目の牧草ロール支援も決まっていて、2回目は幅口さんが全国の友人・知人に呼び掛けて集まった募金で運賃を捻出するそうです。
『現地に行ってみて、本当の意味で被災地の惨状が分かった』と話す幅口さん。この取組にひとりでも多く共感し、協力する方が現れる事を願わずにはいられません。趣旨に賛同される方、是非ご協力を宜しく御願いします。
全道のJA女性部員が集合 11月10-11日札幌市
2011/11/12
11月10〜11日の2日間、札幌市北区のガトーキングダムサッポロでJA北海道女性リーダー研修会・北海道家の光大会が開催されました。
この研修会・大会には全道各地から500名超の各JA女性部員が参加。様々な催しが行われました。
この研修会・大会の趣旨は
『農村女性は、農業経営のパートナーとして、安全で安心な農畜産物を生産し提供すると共に、家族の健康を願い心豊かな生活を築く重要な役割を担っています。「いのち」「共生」「自立と組織の活性化」を活動の柱に、身近なテーマを対象に取り組み、少しずつ周囲に広げていくことで着実に成果を上げてきました。研修会を通して、女性組織メンバー一人ひとりが新たな活力を生み出し、女性農業者として自分の暮らしや自分たちの活動・組織の強化を図り、自らも輝く魅力ある女性部を創り、次世代へと継承し、ゆとりとふれあいのある染みよい地域社会作りを実現するため、開催いたします。』
となっており、『JAの家庭雑誌「家の光」の記事を活用した事例発表』や、工夫を凝らした手製の『農作業着ファッションショー』、手芸品などの『作品展示』が期間中行われました。
皆さんでJA女性組織綱領を朗唱
『家の光記事活用体験発表』では、写真がスライドに映し出されながら、日頃の営農のことや生活のこと、家の光を活用した女性部活動の内容などが発表されました。
どの発表者も苦労を積み重ねながらもパワフルに、そして楽しんで農業を営み、女性部活動を行っていることが伝わってきました。全道各地、それぞれで色々な女性部活動が行われていることを改めて知ることが出来る機会となっています。
↑農作業着ファッションショー JA今金町女性部部長 岸幸子さん
↑JA今金町女性部 夕下美恵さん
↑出演者紹介を行うJA今金町女性部副部長 津村明美さん
皆さんお疲れ様でした!!
参加された女性部のみなさん、全道のなかまたちとの交流を通じて明日からの営農の活力を養うことができたようです。これからもパワフルにいきましょう!